« March 2008 | Main | May 2008 »

2008.04.27

「芸は盗むもの?」

今日は曇り空…午前中は急ぎの発送したり、仕事を片付けて…昼から伸びた髪切りに行き、夕方からはまたごろごろ…。

で、ごろごろしている時は、CD聴いて、本読んで、昼寝して、の繰り返しですが…今日は「赤めだか」(立川談春著)を読んで疲れが吹っ飛びました。古典落語の名手として頭角を現してきている談春師ですが…前座から真打ちまでの自伝青春記の「赤めだか」…文章のリズムの良いのに驚き引き込まれ、兄弟弟子と一緒の理不尽矛盾だらけきつい前座修行のあれこれに、今迄しらなかった談志師の一面が抜群の間で語られ、笑い、涙し、唸りました。

談志師を追いかけたのも、志の輔師を追いかけはじめたのもお二人が40位からで…談春師もちょうど40過ぎ、油が乗って成熟して行く芸を供にする楽しみがまた増えました。

そんなこんなで、職人としてこの本からおぉ!っと思ったところが…談志からの初稽古で…泥棒の小噺三つ、けちんぼ坊の小噺をふたつ…高座と違って声は一切張らず、ただぼそぼそしゃべっているだけ…普段のギャグもないが、笑いをこらえるのがつらいほど面白い。

ショックだった…プロってこんなに面白くできるのに、高座で小噺やる談志なんてみたことない。…一体、この人にはいく芸の引き出しがあるのだろう。…十分ほどしゃべって、談志は云った。ま、こんなもんだ…今演ったものは覚えんでもいい。…今度きちんと一席おしえてやる。…プロとはこういうもんだとわかればそれでいい。

こういった話しにグッときますね。裏の世界と云いますか…まぁ、どんな世界でも同じだと思いますが…我々でも同じでお客様には触れない仕事の部分があります、スタッフのKさんは5月で一年になりますが未だに僕の日常の仕事の話しに驚いたり笑ったり楽しんだり呆れたりしてます。ファンとしてはこういったエピソードが嬉しいんですよね。

さらに談志師が…よく芸は盗むもんだと云うがあれは嘘だ。…盗むほうにもキャリアが必要なんだ。…盗めるようになりゃ一人前だ。…時間がかかるんだ。教える方に論理がないからそういういいかげんなことを云うんだ。…と云ったと書いてます。

これは、手を打ちました。そうそう、昔から職人は習うんじゃなくて、先輩の仕事から盗むんだとよく云われています。僕としては、そんなこと云ったってきちんと教えられることは教えなくちゃ、一定のレベルになるのに時間かかるし、人によって差ができて安定した仕事にならないじゃないか!と、いう思いがあり…一方で、教えられる部分なんてたいしたことじゃなくって、大切なその先は自分で磨くしかないんだ!とも思ってます。

最低限のことはまずマニュアル化して、そこからは盗んだり磨いたりする、と自分なりに整理してますが…「盗むほうにもキャリアが必要なんだ。」はなんて素晴らしい言葉なんだろうとさっそく頭にメモしました。(どんな業界でも表面的なパクリが多いのが現実なんでしょうけれどもね。)

「いいか、落語を語るのに必要なのはリズムとメロディだ。それが基本だ。…俺の弟子なんだから、落語は俺のリズムとメロディで覚えろ。」…これは今迄の疑問の答えになりました。そうか落語もリズムとメロディなのか。好きになれない芸人はリズムとメロディが好みじゃないんだ。分かりやすい。

「俺の趣味だが、お辞儀は丁寧にしろ、きちんと頭を下げろ。…扇子は座布団の前に平行に置け。…お辞儀が終わったら、しっかり正面を見据えろ。正面が切れない芸人にはなるな。…大きな声でしゃべれ、加減がわからなかったら怒鳴れ、怒鳴ってもメロディが崩れないように話せれば立派なもんだ、そうなるまで稽古しろ。」

立川流はみんなお辞儀がきれいなんです、最後のお辞儀とファンの拍手の良さを楽しみに行っているようなものです。

最後に先日のNHK-hi「談志まるごと10時間」の録画を少し見直して頭に響くのは…「伝統を現代に」と「お前、今の落語で何をいいたいんだよ」…励みになります。

GWはカレンダー通りで、土日祭日定休日ですので、ご不便おかけしますがよろしくお願いします。(お急ぎの際は、その旨お伝えください。在庫があって、外出していなければ、発送します。)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

空也さんの上生菓子

ひと雨毎に暖かくなって、どんどん日も伸びてきていますが、北海道では初夏のような暑さになったと常連さんのメールにありました。気がつくとGWがもうすぐで…その連休前の注文が多かったこの1週間の疲れで今日は一日ごろごろグタグタしてました。

今週は新豆の「ブラジル・ドナ農園」と「深煎りブラジル・パッセイオ」の注文が予想以上に多く、いつも人気NO1の《旬・瞬》カフェCセットよりもトレジャーズセット、深煎りセットが目立って、常連さんの期待や楽しみが伝わってきました。そんなことから、ふと新しいブレンドを思いつき、来月にむけてこれから色々とイメージ膨らませ、試作にはいろうと思ってます。

スタッフのKさんから、空也さんの最中と上生菓子を、ママ友と銀座でランチしたお土産に頂きました。最中は勿論相変わらずの素晴らしさですが…上生菓子ははじめてで、その完成度の高さ、美味しさを堪能しました。とくに一切れ入っていた羊羹の歯切れの加減の良さ、香りと味わいの美しさ、余韻の心地よさ、唸りました。

お茶席用の上生菓子は京都の嘯月さんが形色味わい香りと繊細さ、豊かさ、さらにさりげないざっくりさが加わり僕の中のお手本ですが…空也さんは家庭での和菓子の素晴らしさの行き着いたものだなぁーと感じました。駿河台下のささまさんはその間で僕の憧れです。

GWはカレンダー通りで、土日祭日定休日ですので、ご不便おかけしますがよろしくお願いします。(お急ぎの際は、その旨お伝えください。在庫があって、外出していなければ、発送します。)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.04.21

「ブラジル・ドナ農園、深煎りブラジル・パッセイオ、夏への扉、スプラッシュカフェ」

ここ千葉は、桜が終わり新緑の季節になってきました。晴れと雨模様を繰り返しながら初夏に向かっていっています。焙煎の温度調節が暖かく晴れ上がった日、雨が降っている寒い日と、一日毎に変化してカロリーの与え方に神経を使います。ぼーっとしていると後手に回ってしまいます、焙煎進行の先先をイメージして準備しないと変化に対応できませんね。

そんなこんなで、今日は初夏に向けて4つのこーひーをご紹介します。まずはブラジル「Taste of the Harvest 2007」の新豆が2つです。そして、季節のブレンドも2つ「夏への扉」と「スプラッシュカフェ」…軽やか系といい感じの苦味系が揃っています。

ブラジルは「Taste of the Harvest 2007」でセレクトされたものです。カップオブエクセレンスのヘッドジャッジの経験が数多くあるシルビオ・レイテ氏がリーダーとなり、カップオブエクセレンスカッピングフォームで84点以上である事、BSCA、Organic RainForest FairTrade、UzKapeh 等の何らかの認証を取っている農園産である事の条件をクリアーした豆をネット上のオークションではなく、買付業者がブラジルに赴いて、カップテスト後に各農園と直接交渉で価格を決めるやり方だそうです。(BSCAが最低価格を決めてあるそうです。)2つともに、とっても上質な心地よさがブラジル特有の魅力となっていると思います。

では、順番にご紹介します、お楽しみください。

【☆ブラジル・ドナ農園】
お待たせしました、華やか系のブラジル新豆をお届けします。「Taste of the Harvest 2007」で選ばれたセラード地区の「Fazenda Dona Nenem」 を軽やか系に仕上げました。

まず、ブラジルには珍しくほのかな柑橘系のキャラクターが印象的です。柑橘やりんごにアプリコット等の混ざったような心地よいフルーツバスケットと云いたい香りが魅力的です。余韻には上品なココナッツの印象が隠し味的に加わって、何とも云えない上質な香りの良さです。さらに、柔らかな甘さとシルキーとかベルベットのような滑らかな口当たりが親しみやすい味わいに華やかな魅力をプラスしていますね。

きれいで華やか、親しみやすい、上質な柔らかな口当たりと甘さといった魅力が絶妙なバランスになり、ブラジルのレベルの高さを実感しました、素晴らしい!…上品さ、親しみやすさと華やかな甘さが一体となっていて、どなたにもお勧めします。

1575円/250gパック(税込み)

【★深煎りブラジル・パッセイオ】
こちらも「Taste of the Harvest 2007」で南ミナスのアルフェナス地区「Fazenda Passeio」を常連さんのファンが多いいい感じの苦味系に焙きました。ナチュラル式の円やか滑らかで甘いクリーミーマウスフィールが魅力的だと思います。

ナチュラル式は果肉をつけたまま乾燥しますが…甘さや豊かなマウスフィールに特徴がある反面クリーンな味わいにするのが難しい方法なんです。しかし、この豆は素晴らしいきれいさと甘くマウスフィールの心地よさが両立していて、冷めてからもどんどん柔らかな甘さが引き立ってきました。進化するブラジルコーヒーの素晴らしさを感じました。

まずは、優しくスイートなミルクチョコレートのキャラクター、余韻には華やかさとご機嫌です。落ち着いて味わってみると…ハチミツとフルーツが感じられました。ハニーライクにフルーツのキャラクターが寄り添って、ナチュラル式の上品な甘さになっているんだなぁーと思いました。クオリティの高いブラジルナチュラルの魅力をお楽しみください。深煎りブラジルファンの方には特に喜んでいただけると思います。

1575円/250gパック(税込み)

【☆夏への扉】
さて初夏の軽やか系ブレンド夏への扉をご紹介します…日に日に陽射しが輝きを増して、花が咲き、葉があおくなり、爽やかな風が吹き抜ける、そんな春から夏に向かう季節のブレンド「夏への扉」は6年目になりました。名前は山下達郎の曲にもあって、SFファンの方にはお馴染みの、「ロバート・ハインライン」の名作《The Door into Summer》から借りました。扉を開けるたびに夏に近づいていく気分です。

まず、今年は…初夏の軽やか系としてリニューアルした昨年の味わいを基本にして…贅沢に「ブラジル・ドナ農園」を柱に持ってきました。

きれいな軽やかさ爽やかさがまず印象的になるように…そして、ブラジル・ドナ農園の上質なマウスフィールと甘さ、華やかさを生かします。ブレンドしたのはケニア。ケニアの甘い柑橘系の香りとコクをブレンドして豊かな魅力を感じられるよう仕上げました。初夏の爽やかな風と優しい日射し…上品さ、軽やかで明るい味わい…桜ぼんぼりカフェ〜夏への扉へうまく繋がったと思います。お楽しみください。

1260円/250gパック(税込み)

【★スプラッシュカフェ】
最後は、7年目の初夏向けのいい感じの苦味系「スプラッシュカフェ」…基本的なイメージは…「水しぶきの爽やかさ」で決まっています。ホットでも、アイスでも、ストレートでもミルクを加えても…涼しげなコーヒーの魅力をお届けします。ポイントは柔らかな甘さと切れの良さ、爽やかな余韻です。

ブレンドしたのは、柱のグアテマラにケニアとコスタリカです。そして特に意識した…冬のラテも美味しいですけど…「夏のラテ」ということで、ミルクを入れた時の夏の美味しさが決めてです。いい感じの苦味系好きの常連さんのお好みを大切にして…ベラ・ノッテ…ベラ・ノッテ(冬)…ミモザカフェ…スプラッシュカフェと基本のバランスを大切にしながら…季節にあった魅力になるようブレンドしています。お楽しみください。

1050円/250gパック(税込み)


・・・
春爛漫4月のさかもとこーひー人気のセットのご紹介です。お楽しみください。(手さげギフト袋、小1-2個用、大3-4個用、無料))

【4月のニコニコ♪250gお得パック】
2008年4月は、さかもとこーひー春のエース「桜ぼんぼりカフェ」です。春の香り、穏やかな味わいをお楽しみください。どなたにも親しみやすい魅力なので、プレゼントにもよくご利用頂いています。

《☆桜ぼんぼりカフェ》 1050円/250g(税込み)

【ジョイセット】
お陰さまでご好評頂いてすっかり定着したジョイセットの初夏バージョンです。さかもとこーひーの何がお好みか判らない方やギフトで先方のお好みが判らない等、迷った時にこの「ジョイセット」を選ばれることも多いようです。

「うちは量はそれほど飲めないんだけども、色々なこーひーを楽しみたいのね。それで、いつも何を頼もうか悩んでしまうの!」…そんな声を今迄たくさん頂いてきました。[いい感じの苦味系]と[軽やか系]に分けて、それぞれのお好みに合うよう新しいこーひーを毎月出して、セットにしてきましたが…でも、全部頼もうとすると量が多くなってしまう…そんなみなさんの声にお応えします。

その時の《旬・瞬》なお勧めこーひー100gを5種類、セットにしました。(手さげギフト袋(小1-2個用、大3-4個用、無料))

《ブラジル・ドナ農園》
《深煎りブラジル・パッセイオ》
《タンザニア》
《夏への扉》
《スプラッシュカフェ》

各100g
3150円(税込み)

【《旬・瞬》カフェCセット】
さかもとこーひー人気一番のセットです。2008年初夏向け3つをセットにしました。深煎りコロンビアは常連さんのリピートが目立っているので再登場です、お楽しみください。毎月さかもとこーひーの一番人気のセットです。

《夏への扉》
《スプラッシュカフェ》
《深煎りコロンビア》

各250g
2800円(税込み)

【トレジャーズセット】
さかもとこーひーのお宝コーヒーセットです。どちらも2008年お勧めの、ブラジルの「Taste of the Harvest 2007」で選ばれた、初夏の香りと爽やかで円やかな味わいがご機嫌です。

《ブラジル・ドナ農園》
《深煎りブラジル・パッセイオ》

各250g
3000円(税込み)

【深煎りセット】
深煎り好きの常連さん向けに用意したセットです。いい感じの苦味系好きな方のお好みにドンピシャ!深煎りセットにそれぞれのお好みをプラスして、そんなご注文からみなさんのお好みがとっても良く伝わってきます。

《深煎りブラジル・パッセイオ》
《タンザニア》

各250g
3000円(税込み)

【軽やかセット】
軽やか系好きのみなさんに安心して自信をもってお勧めできるセットです。華やかで軽やか、円やかな魅力をお楽しみください。

《ブラジル・ドナ農園》
《夏への扉》

各250g
2600円(税込み)

【定番Bセット】
いい感じの苦味系好きな常連さん向けの定番こーひーセットです。「モカジャバ」はインドネシアと深・エチオピアモカのブレンドで、エキゾチックでスパイシーな香りと豊かな味わい。「茜ブレンド」は定番こーひー人気NO1、深・エチオピアモカを使ったブレンドで深煎りの円やかな味わいです。「特上フレンチ」はインドネシアを使ったブレンドでマンデリン好きな方に人気です。

《モカジャバ》
《茜ブレンド》
《特上フレンチ》

各250g
2500円(税込み)

・・・はじめてのさかもとこーひー・・・

【はじめてのAセット】
毎月の《旬・瞬》コーヒーから私坂本がお勧めする親しみやすい2種類を選んでお届けしています。組み合わせは[いい感じの苦味系]と[軽やか系]から選んでいます。これで、2つの味わいが試せますので、さかもとこーひーの傾向が分かり、次から選びやすくなると思います。

今は、円やかさNO1いい感じの苦味系[深煎りコロンビア]と、春の香り軽やか系[桜ぼんぼりカフェ]です。お試しください。

《深煎りコロンビア》
《桜ぼんぼりカフェ》

各250g
1890円(税込み、送料、代金引き換え手数料・無料、さかもとこーひー初めての方限定、ギフトはご遠慮ください。)

【はじめての深煎りセット】
深煎り好きのみなさん向けに、お試しのいい感じの苦味系[深煎りセット]を送料無料で用意しました。その時のお勧め《旬・瞬》ないい感じの苦味系250g2つのセットです。

今は、[深煎りブラジル・パッセイオ][タンザニア]です。

《深煎りブラジル・パッセイオ》
《タンザニア》


各250g
3000円(税込み、送料、代金引き換え手数料・無料、さかもとこーひー初めての方限定、ギフトはご遠慮ください。)

【はじめての軽やかセット】
苦味の苦手なみなさん向け、お試しの爽やかな軽やか系[軽やかセット]を送料無料で用意しました。その時のお勧め《旬・瞬》な軽やか系250g2つのセットです。

今は、[ブラジル・ドナ農園][夏への扉]です。

《ブラジル・ドナ農園》
《夏への扉》

各250g
2600円(税込み、送料、代金引き換え手数料・無料、さかもとこーひー初めての方限定、ギフトはご遠慮ください。)
・・・

では、また・・・。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.04.18

当たった〜!

今日郵便が配達されて、手に取ると…事務的地味な白い封筒…裏を見ると…ワーナーミュージックジャパンのスタンプ。う〜〜、まさか…やったか!…開封すると「山下達郎アコースティック・ミニライブ ご招待状」

シングルCD「ずっと一緒さ」の応募抽選に当たりましたねー。スタッフのKさんが、なんで当たるのか?不思議がってました。

TFMのサンデーソングブック3周年記念ミニライブも当たってますからね、3回のうち2回当たりで、引き強いです。ちょっとしたコツがあるんですが、だからといって当たる訳じゃないですから、最高です。会場は浜離宮朝日ホールというキャパ500人位の素晴らしい音響ホールらしいです。数年前のファン倶楽部ライブ行ったので、アコースティック・ミニライブは3回目なんで…もう、頭の中で音が鳴りだしました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.04.17

そば屋酒

昨日は友人と待ち合わせてして、おそば屋さんで一杯やってきました。蕎麦みそ、小女子にビールでスタート。卵焼きに鶏焼きと進みお酒。時間とともに回りのお客さんが家族連れから年配夫婦に20代の女の子二人連れ、仕事帰りの男性ひとりとなかなか多彩です。焼酎に代えるころには酔いもいい感じで、話題はあちらこちら…仕事から人生、おいしい店やらおいしく無い店、子供の頃の話しまで…締めは更科によもぎ、せいろで…3時間楽しみました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.04.13

「自己紹介」

前回の自己紹介が2007年2月でしたので、あらためて2008年の自己紹介をさせて頂きます。

さかもとこーひーの坂本孝文と云います。家庭向けを主にしたスペシャルティコーヒーの通販専門店をしています。開店いらい続けているコーヒー教室では、いつもはじめにお話ししていることが2つあります。「コーヒーはフルーツだ!」ということと「丁寧な暮らし」です。

まず…「コーヒーはフルーツだ!」なんですね。花が咲いて、実がなって熟して行く…その一番理想的な熟し具合の時に丁寧に収穫する。そんなフルーツは、香りが良くって、食べると美味しい!甘いし、後味が良くって、酸味も心地よくもうひと口もうひと口と手が伸びますよね。

コーヒーもフルーツなんで、同じだと思ってます。豊かな土壌や健康な木、太陽のエネルギー、風や雨に恵まれて…次世代への種の保存を担うエネルギーいっぱいの実が熟して行きます。そんなコーヒー豆を、さかもとこーひーの常連さんとコミュニケーションを重ねながら、それぞれのお客様のお好みをイメージして、焙煎したり、ブレンドしてお届けしている、スペシャルティコーヒーの通販専門店です。香り高く、爽やかな甘さや余韻の心地よさをイメージしています。

そんな常連さんに接していて感じるようになったのが…「丁寧な暮らし」なんです。コーヒーを豆で取り寄せて、挽き、淹れる…慣れればそれほど手間では無いんですが、そのひと手間をかける丁寧な暮らしです。メールやお電話でたくさんのご感想や世間話を頂きますが…みなさんから穏やかな暮らしぶりが伝わってきます。(半分冗談で云うのは…うちの常連さんはみなさん夫婦仲が良いんです。険悪だとコーヒー淹れようとは思わないですからね。)そして、みなさんコーヒーに限らず美味しいものが大好きですねー、勿論僕も美味しいもが大好き!です。お菓子も料理もお酒も…紅茶もお茶も…最近は夕食後ほうじ茶や玄米茶を自分で淹れてます。

お陰さまで、2008年8月に開店15周年となりますが、その前は約10年間紅茶の店をしていました。千葉市の中央で「紅茶の店 テ・カーマリー」と云いました。それから数えると独立25年になりますので、ずいぶんと長い月日を感じています。

1955年昭和30年に千葉市に生まれ、子供の頃から職人さんに憧れていました。高校の時には自分の性格から将来なにか自営をしたいと思うようになりました。食べたり飲んだりが好きだったのですが、手先が不器用なので、ケーキや和菓子、料理の道よりも喫茶がよいかなぁーと、19才でフルーツパーラーに修行に入りました。

仕事の基本を仕込まれながら、毎日一番美味しそうな果物を味見し、紅茶やコーヒーを勉強するため…紅茶はリプトンの青缶を毎晩淹れ、コーヒーは専門店を訪ねるようになりました。30年ちょっと前のことです。2年経って、神保町の紅茶の店タカノに勤め、紅茶を淹れる毎日。1980年にはスリランカの紅茶園視察して、ウバ、ディンブラ、ヌワラエリア地区の茶園や、研究所、工場をまわってきました。今でも、工場の扉を開けた瞬間に包まれた新鮮な紅茶の香りや山の上から見た茶園の眺め、テイスティングした色味香りをはっきり憶えています。

そして、1982年に千葉市の中央で「紅茶の店 テ・カーマリー」を独立開店しました。紅茶を淹れ、ケーキを作る毎日でしたが、自店でだすコーヒーも手網で焙きはじめました。元々紅茶にしてもコーヒーにしても家で淹れる良さを感じていたのと、年とっていくと喫茶ではなかなか生活が厳しいと思い、豆売り店を考え始めました。そして、その店を譲ってほしいという方がいて、閉店。(あと、紅茶は仕入れて売るので、自分が調理する部分が無いんですね。コーヒーを自分で焙くという調理がしたかったのも大きい理由です。)

1993年に自宅のガレージを直して「自家焙煎コーヒー豆売り店 さかもとこーひー」を開店しました。基本の考えは…「ホームコーヒー」…コーヒーの香りに包まれた毎日、家庭で職場で、家族友人お客様との美味しいコーヒーのあるひと時をお届けしたいと思ってます。

そんなこんなで、15年…はじめはサンケイリビングさんや生協、それから幼稚園小学校中学校公民館、勿論一番多いのはお客様の家のリビングで、横浜ららぽーとのオープンの時や柏のデザイーナーズリフォームのショールーム等でもありました…ずーっとコーヒー教室をしてきました。で、販売は市内の配達からスタートし…その後通販専門になりました。(今は、ご来店の場合前日迄にご予約をお願いしています。午後2時に用意ができます。90%以上が通販なので、よろしくご了承ください。)

時代が進み、1999年にホームページを開設し、毎週「プロのつぶやき」というコーヒーコラムを書いています。(夢のひとつがコラムニストだったので、夢が叶いました。)

さらに、2000年頃からスペシャルティコーヒーの魅力に出会い「コーヒーはフルーツだ!」をテーマにしています。最初の数年はカッピングのスキルを磨きながら、手にした素材を把握し、常連さんとのキャッチボールでスペシャルティコーヒーの魅力をどうバランスとったらその魅力が伝わるのか、どんな可能性があるのか…或は、焙煎の工夫、ブレンドのバランス等試行錯誤の連続でした。

このところは、ようやくそれぞれの素材が身体にしみ込み、常連さんのお好みもより深く感じ取れるようになりました。「美味しさはあるもんじゃ無くて、感じるものなのだ」を肝に銘じています。職人として自分の感覚や素材のクオリティに囚われやすいと戒めています。常連さんがどう感じるか、自分の感覚との微妙な違いを感じ取るのが難しくも楽しいもので、これからも気をつけていこうと思ってます。

また、季節感の乏しいコーヒーで(昔はアイスコーヒーくらいでしたね。)無理矢理季節感を感じたいと開店当時から意識してきましたが…どうやら常連さんと「さかもとこーひーの四季」を共有できるようになってきました。

シンプルな素材で、季節を見事にデザインし、洗練された味わいを表現している和菓子の名店神保町のささまさんに20過ぎから憧れていまして…30年経ってなんとかコーヒーで豊かな日本の四季をお届けできるようになれてきたかなーと思うようになりました。

最後に、50才すぎてから過ぎ去った時間を振り返り、残りの時間を数えるようになりましたが…フルーツ、紅茶、コーヒーと農産物のエネルギーを美味しいお茶のひとときとして届けてきたんだなぁーと感じています。では、さかもとこーひーの四季をお楽しみください。

2008年4月 さかもとこーひー 坂本孝文

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.04.12

コーヒーのコク研究(42)

桜が散って新緑の季節になっていきますが、道道にはまだ遅咲きの桜がきれいです。今日は20℃にもなって気持ちいい一日でした。午前中にJAがやっている「しょいかーご」に行ったら、まだ11時前なのに、ひろい店内は野菜を買う人でいっぱい。入り口に積んであった筍がどんどん無くなっていってました。我が家は季節になるとあちこちから筍がたくさん集まってくるので…毎朝ジュースにする人参をまとめ買いしました。午後はかみさんが自転車ででかけて、僕は部屋でCD聴きながら本2冊読めました。

そんなこんなで、約ひと月ぶりのコーヒーのコク研究(42)、今回は「ダシと香りの深い関係」です。

・実験動物は鰹だしのおいしさに執着するのだが、味としてのうま味だけでは執着がみられない。
・やみつきになるには、天然のダシの香りの受容が必要。

・嗅覚を失わせたマウスではダシのおいしさに執着が無い。

・風味はダシのおいしさに対する執着の成立に必須。
・鼻が詰まっていると料理の味が分からない。
・やみつきになるような快感は得られない。
・記憶にも残らない。

・コアーのコクとしてダシが機能するには、味と風味、つまり味覚と嗅覚の両方が必要である。

・うま味はアミノ酸と核酸と一般には考えられているが、やみつきになるような高度のおいしさには嗅覚の助けも必要。

以上がコクの三層構造のコアーのコクになります、次回からは第二層第三層のコクに入ります。コーヒーのコクの謎に迫ろうとして、おいしさ全体のコクにはまっています。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.04.06

「散る桜」

昨日は咲ききって散っていく桜を道々で目にしながら、ちょっと遠い和菓子屋さんまで行ってきました。途中どこかでお昼でもと思い、目の前に大きなパスタとピザのお店を見つけ入ったら、100席以上あるのにウエイティングのお客さんがいっぱい。20分程待ってようやく入れました。凄い繁盛店だなぁーと思いウエブのアドレスを見ると「giraud」とあって…「これってもしかしてお茶の水のジローなんじゃない?千葉にもあったよねー。」とかみさんと話したんです。お茶の水にあったレストランジローって50前後の人には懐かしいんじゃないかな。調べてみると知らない間に色々な名前でお店出して大きくなっているようです。帰りに友達のとこへ寄って、その話しで盛り上がりました。

まだピザも珍しく、何でもスパゲティって云っていて、パスタなんて云われていない30年前のことでした。バジルも無くて、しそとか使ってるのにバジリコなんて云ってましたね。その後に種や苗を集めて、むきになってハーブ…ミントやバジルにディル、セージ、オレガノ、ローズマリー、タイム…なんて育てたものでした。オリーブオイルも珍しかったんです。それが、今は普通に庭やプランターからハーブ摘んできて料理に使ったり…先日だって常連さんからタンザニアのアップルミントのほのかな香りを共感して頂いたりして、時代ですねー。

そんなこんなで、うちから1時間位走るだけでも…桜が多い!多い!…と驚きながら、満開の桜もきれいだけど…ひらひらと散って行く花びらに美しさを感じるのは日本人らしいのかなぁーなんて思ってました。で、高校の時に全編読まされた吉田兼好の徒然草の中に「花はさかりに、月はくまなきをのみ、見るものかは。…」とあったのを思い出しました。

そういえば、そんなことを樂吉左衛門さんがこの間の芸術新潮で書いていたなぁーと、帰宅して読み返してたら…ありましたありました。「花はさかりに、月はくまなきをのみ、見るものかは。…」を、これほど美しく「侘び」を歌い上げた言葉は他にないと書いています。兼好はうつろい、不完全な、報われることなき美しさをこよなく愛していると続けています。その前には「侘び」とは、茶碗を選び一輪の花を添えるという営みが「侘びる」という行為そのものだと思うとあります。

さらに、巻頭には…茶の湯の茶碗はそれだけでも見てもわからない。それぞれにふさわしい場があるはずだ…と樂さんの言葉があります。そうそう!そうなんですね。さらに云えば、その場でひとりだったり、ふたりだったり、もっとたくさんだったりで飲んだ時に茶碗の良さを感じるんだと思いますね。そうすると、茶碗もお茶も消えて、その魅力的な時間だけが過ぎて行く。なんだかとっても爺臭い話しになってしまいました。まぁ、紅茶やこーひーを仕事にしてきても、20才くらいからこんなこと考えていて、爺臭かったんですね。美味しさも美しさもあるもんじゃなくて、感じるものなんだと…大切にしていきたいです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.04.04

「宝山綾紫」の香り

昨日買ってきた「宝山綾紫」…今日は香りをしっかり感じたくて生のまま飲んでみました。柔らかで深〜い香り。通常の華やかなイモ焼酎の香りとはかなり違う印象です。さてさて、具体的には何の香りか?う〜〜ん。で、少しお湯を足してみました。なるほど、最初はリンゴ系のフローラルは無いタイプかと思っていたんですが…柔らか〜な熟したりんごやフローラルのニュアンスに、フルーツもほのかに。じっくり香りに集中するとフランボアーズやストロベリーのような心地よさが魅力を作っているのが分かりました。そこで、好きなロックにして、あらためて香りに集中すると、最初に感じた柔らかさや心地よさの印象にそれらの香りが活躍しているのが分かります。そして、素晴らしくきれいで切れの良い味わい。さらに味わい深さ。いや〜素晴らしい。またまた、お代わりして効きました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.04.03

「宝山綾紫」

千葉の桜は今日が満開ですね、車運転していても、散歩していても、咲ききっています。流石に迫力あります。このところ、ずーっと日本酒だったので、暖かくなったし、焼酎にしようといつものいまでやさんに行きました。焼酎コーナーいったら…目に入った「宝山綾紫」。なんでも原料に綾紫といういもを使っていて、よく使われる黄金千貫とはひと味違うってことで、さっそく買ってきました。

いつものようにロックでひと口…無言…やられた。無濾過、34度というのに、ひたすら透明、柔らか円やかな口当たり、切れのよさ…アルコール度数を感じない。おもわずお代わりしたら、効いてきて、ダウン。明日は生のままかお湯割りで香りやふくよかさを楽しみたいですね。しばらく飲み続けて探求です。

それにしても、昨日のSONGSは良かった。「駅」でまりやがはけてからのエンディングの長いこと、土岐さんのソロがたっぷり。青山純さんのDsと伊藤広規さんのBに達郎のカッティングもしっかり聴けたし、松さんとの結婚で話題になった佐橋さんのソロ、ピアノ難波さん、シンセの重実さんも少しだけどソロあって、コーラスの良さも伝わってきてご機嫌でした。今日CD取り出して聴いてました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.04.02

今日はNHK「SONGS」竹内まりや

今日のNHKは待っていた「SONGS」竹内まりやが10時45分から44分スペシャル。まりやファンの方には申し訳無いですが、2000年武道館ライブから2曲オンエアーとのことで、サポートが達郎バンマスの達郎バンドNelson Super Project。なんてったって、達郎がDVD出さないもので、このバンドも同時に見られない。メンバー全員ファンなもんですから、楽しみ楽しみ。

そんなこんなで、昨日のコーヒー教室は2才前後のお子さんのママ達。ミクシーの子育て繋がりでのお友達だそうです。2才くらいが一番大変だと今日スタッフのKさんが云ってました。うちのかみさんはもう忘れたそうです。

で、まず今回呼んでくれた常連さんのIさんはうちのコーヒー使ってくださっているセレナデナチュラレさんでうちを知って、サンク・オ・ピエさんにも行かれるようです。嬉しいです。

手作りのシフォンケーキやスコーンがとっても美味しかったのですが…お団子もすごく美味しくて、どこのお店か聞いたら、先日草餅買いに行ったら売り切れだった青柳さんでした。なんでも毎日午前中で売り切れるお団子だそうで、それは知りませんでした。これで、お団子にも困らなくなりました。やっぱり近所でお気に入りの好物がまかなえると良いです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« March 2008 | Main | May 2008 »