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2012.07.30

「ドリップバッグの完成度」

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*8/12(日)-16(木)夏休みになります。ご不便おかけしますが、よろしくお願いします。

連日かなりの猛暑になっています…みなさん、くれぐれもご自愛ください。さかもとこーひーの常連さんは、みなさん、普通にいつも通りのご注文にスプラッシュカフェや夏の空を加えたり、混ぜたりして…ホットこーひーとアイスこーひーを上手に楽しまれているようです。

7/25(水)からお届けできるようになった…濃いめの「ドリップバッグ・カフェフィガロ」ですが、お陰さまで…初回に1000個(100袋分)作ったのですが、4日間ではやくも半分の500個(50袋)ご注文頂きました。ありがとうございます。欠品しないよう…あわてて、次回生産スケジュールを立てました。

あいかわらず「オフィスパック」が目立っていますが…来店されて、カフェデイジー、カフェフィガロを組み合わせて気軽なギフトとしてご利用される方も多いので…そうかー、なるほどなーと思っています。

さかもとこーひーでは、年に何回か、公民館や幼稚園、学校からのこーひーレッスンの依頼があります。その仮タイトルには必ず「美味しいコーヒーの淹れ方教室」となっているんです。(で、「こーひーで暮らしを楽しむ」とか「コーヒーはフルーツだ!」とか「丁寧な暮らし」にタイトルを変えてもらっています。)

まぁ、業界が40年50年かけて…プロの上手な淹れ方とか…TVや雑誌でもコーヒーの淹れ方のコツとか…広めてきましたので、仕方無いです。昔はコーヒー淹れる家だとこだわりのお父さんとか通のお父さんがいるんだと思われたものでした。

美味しいコーヒーって淹れ方次第なのか?…美味しいコーヒーを飲むにはこだわりが必要なのか?…そんな印象が…コーヒー好きだけど、上手に淹れられないからと家庭でのコーヒーの普及を妨げてきたのではないかと思ってます。

さかもとこーひーでは、開店以来19年間ずーっと「コーヒー教室」「こーひーレッスン」を続けていますが…スペシャルティコーヒーに出会う前は、やはりドリップコーヒーの上手な淹れ方がテーマになっていました。

12年前にスペシャルティコーヒーに出会ってからは…スペシャルティコーヒーの雑味の無いきれいな味わい、口当たりの心地よい豊かな香りとコクになったので…これならカフェプレスでもコーヒーメーカーでも簡単に美味しいこーひーを楽しめると確信して…家庭へ広めてきました。

(さかもとこーひーのコツは…細挽き、95℃以上の熱いお湯、少なめの粉…なんですが、淹れ方が上手な方ほど、これが受け入れられません。他店と真逆ですからね…。素材と焙煎が全く違うので、こうなります。経済的ですしね。)

ところが…それでも、家庭でこーひーを淹れて楽しむ方は限られた方なんです。簡単で美味しいこーひーなんですと…もっと広めたいんですが…壁がけっこう厚いんですね。

そんなこんなで…ドリップバックの「カフェデイジー」を発売して2ヶ月…さらに濃いめの「カフェフィガロ」を発売したことで…とっても大きなことに気がつきました。

さかもとこーひーの常連さん達、ヘビーユーザーのみなさんでも…いつでもどこでもさかもとこーひーを淹れて飲めるわけでは無いってことですね。会社や出張先、旅先、色々ですね。それでも、みなさんいつものさかもとこーひーで寛ぎたい、楽しみたいんですね。そこに、ご不便をおかけしていたんです。

さらに…わざわざドリップやコーヒーメーカーで淹れるほどではないけど、美味しいこーひーは飲みたいって方がたくさんいらっしゃることに気がつきました。正直、今迄、このようなご要望は気にしていませんでした、申し訳ありません。(そういった方へのギフトがとっても目立っています。)あと、せっかくコーヒー淹れても、上手くいかなかった時、美味しくなかった時のがっかり感も嫌なんでしょうね。

やはり…「丁寧な暮らし」をテーマにしていまからね…。ところが…さかもとこーひーがお世話になっている会計事務所の担当Kさんのお話しになるほど!と思ったのです。

会計の仕事で…ひとり残業していて疲れると…集中力が切れる瞬間があるんだそうです。そりゃーそうでしょう。「もう帰りたい、でもまだ仕事が残っている」…そこで机の抽き出しにあった「カフェデイジー」と冷蔵庫にあった誰かのスイーツでリフレッシュしたんだそうです。すると、もう1時間の頑張りの心の支えになったんだと…なるほど。

Kさんは残業の時なんだそうですが…同僚の方は朝の「ドリップバッグ・カフェデイジー」で午前中のペースを上げるんだそうです、それぞれなんですね。

で、その話しの後のKさんのひと言にグッときたんですが…「このこーひーが職場で飲める喜び」と仰ってくれたんです。それは、味わいを別にしても缶コーヒーには無い満足感があるそうなんです。ドリップバッグであっても、封を切り、バッグを開いた時の香り、お湯を差して淹れるわずかなひととき、そして、ひと口ふた口…それら全部がこーひーの満足感なんだそうです。

へぇー!っと思いました。ドリップバッグにも缶コーヒーには無い「丁寧な暮らし」があるんですね。ついこの間まで、ドリップバッグには見向きもしてなかった僕は恥ずかしくなりました。お客様の暮らしを見て来たつもりだったのですが…まだまだ、お客様の暮らしライフスタイルを分かっていないんですね。

あらためて、プロのコーヒーの技術って何なんだろう?とも思いますね。バリスタやドリップ、サイフォンの素人にはできない技術もあるでしょう。一方、コーヒーメーカーでも、カフェプレスでも、ドリップバッグでも、簡単に美味しいこーひーがいつでもどこでも飲めるように…素材を見極め、焙煎やブレンドをするのもプロの技術なんだと思います。

「これからのこーひー」を考えると…お客様はどんな時にこーひーで寛ぎたいのか、楽しみたいのか?…逆に言うと、美味しいこーひー飲みたいのに、どんな時、どんな場所で不便をしているのか?…を考えるのが大切なんだと思います。

最後に…「カフェフィガロ」を作るきっかけとなった札幌のMさんからのメールを3通ご紹介します。Mさんは札幌の深煎り自家焙煎珈琲のヘビーユーザーだった方で…さかもとこーひーと出会い、最初、それまでの深煎りコーヒーとさかもとこーひーとの違いに戸惑われたようですが、気がつくと、さかもとこーひーに慣れて、常連さんになってくれました。「カフェデイジー」発売した時に…いきなり深煎りのドリップバッグをリクエストしてきたんです。「カフェデイジー・オフィスパック」もご注文頂きましたが…。で、「カフェフィガロ」のテスト版ができた時に数個お届けしたんです。

「待っていました。ドリップバッグの歴史を変えましたね。決して大げさな言い方ではないと思います。“こんなもんだ”と思っていた、作り手にも飲み手にも、“なに? ぜんぜん違うじゃない!”と、従来の常識非常識を逆転させると、僕は確信しています。」

「「深煎りはおいしいです。デイジー以上に、封を切ったときの香りがしあわせ感を高めてくれます。あらゆるコーヒーショップのコーヒーより味わい豊かです。僕は、常連さんのように、味について微妙な表現をできません。いいんです。いい香りか、おいしいか、後味がいいか、何杯でも飲みたくなるか。そんな自分なりの基準をもっています。カフェフィガロは、それらをすべてクリアしています。いいコーヒーです。むずかしいことは、常連さんにおまかせし、僕は淡々と飲みます。(笑)」

「坂本さん、いつもありがとうございます。今日、午前中にカフェフィガロ到着しました。これこそ深煎りの香りと味でございます。たいへん満足しております。ありがとうございます。深煎りのドリップバッグは日本で初ではないでしょうか。今日は仕事場におります。豆を挽いて飲めばいいものを、フィガロおかわり(笑)仕事意欲がわいてきました!ていねいな仕事、めざします!」

Mさん、ありがとうございます、励みになります。

さかもとこーひーは、これでひと皮むけて…美味しいこーひー大好きだけど、面倒なことはしたく無いって方から…カフェプレスやコーヒーメーカーで淹れたり、ドリップバッグ使ったりの方…マニアックにスペシャルティコーヒーの多様な魅力を愉しむ方まで…これからのこーひーの豊かさ、楽しさ、美味しさをお届けしていきます。

(因みに、ペーパードリップは口径が大きいので、お湯の注ぎ方に自由度がある分、上手下手がでるようです。ドリップバッグは口径小さいので、自由度が無く、ちょちょっとお湯注ぐだけですから、誰でも同じように淹れられますね。それでも完成度の高い味わいのこーひーにするのが仕事です。)

「この味を知ることができて幸せです。」…お客様にそう言ってもらえるようなこーひーをお届けしたいと思っています。

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