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2013.05.11

「デザートとこーひーの新しいマリアージュの可能性を感じた夜」

20130509
「デザートとこーひーの新しいマリアージュの可能性を感じた夜」
常連のMさんは、会社の女性スタッフさんにさかもとこーひーを分けてあげる時に…その人たちが好きなスイーツをイメージして、そのスイーツに合うこーひーを選んで薦めてあげているそうです。
「どら焼きには夏への扉だよ〜♪」こんな感じみたいです。
すると、
そのスタッフさんがリピートする時に「どら焼きこーひー又くださ〜い♪」
てな感じで、こーひーの名前はどっかに飛んでちゃうみたいですね。
あんこに合わせたら世界一?の自負があるさかもとこーひーとしては…
これって、すっごく嬉しくて、ある意味理想的だと思いますね。
今朝のMさんは…Twitterで
「朝スイーツ」。今朝は、空いろのどら焼と、さかもとこーひー「カフェユニティ」。
お、イケるイケる♪文字どおり、風味に「花を添える」感じですね。
ペアリングにはホント、いろんな可能性があって面白いなぁ。
エッグタルトに、これまたカフェユニティ。
と、きたあとに…
「どら焼の方がピッタリ感はあったけど、バランスはなかなか。ただ、エッグタルトみたいに粉+卵+牛乳っていうシンプルな味に対しては、フローラルがもう少し控えめが良いかな。」
と、あったので…
「卵と牛乳の油とタンパク質とのバランスですね。カフェユニティは酸はしっかりしてますから、ほんの少しのカラメル分がプラスされるとマリアージュするんじゃないかな?」てな返事をしました。
普通のどら焼きには「夏への扉」のブラジルがとってもいい仕事するんですが、
空いろのどら焼は米粉と使っているので
「夏への扉」の優しい味わいよりも、
「カフェユニティ」の円やかながらしっかりとしたボリューム感が
なかなか上手くいくんじゃないかと思いました。
エッグタルトになると、粉と卵と牛乳ですから、
油分とタンパク質の味わいをしっかりと受け止め、
後味を爽やかにする酸と
さらに全体の味わいをバランスとる少しのカラメル感があると
良いんじゃないかなぁーと思ったのです。
そんなこんなで、先週の日曜日に
サンク・オ・ピエの4.5月コースを楽しんできました。
「パルマ、ピオ・トジーニ社の生ハム、トスカーナ産チンタセネーゼ豚のロース生ハム“ロンバテーロ、自家製ブレザオラ風甲州ワイン牛のスモークハムのサラダ添え」
「フォアグラのソテー、新じゃがいものピュレ添え」
「美味!イカ墨のリゾット、サルディニア島産ボッタルガ風味、富山湾産ホタルイカ添え」
「甲州ワイン牛のタリアータ仕立て、熟成バルサミコとパルミジャーノチーズ風味」
と料理が続き、デザートが…
「花梨のヴィネガーと蜂蜜のグラニテを添えたフランス産イチゴのスープ」です。
このデザートは去年の4.5月コースと同じで、
去年このデザートとこーひーのマリアージュが衝撃的だったので、
今年も同じにしたそうです。
そう言われたら、
去年と同じにすれば間違い無いし、
手間もかからないしで良いや!! とはなりませんよね。
勿論、去年と同じ豆の手持ちが無いこともありますが、
新しいアプローチで新しいマリアージュをイメージしたくなるのが職人ですよね。
もしかしたら、失敗もあるかもしれないのですが…
まぁ、そんなことは最初から考えませんけどね。
で、実際に味わいました。
シェフの話しでは、
「去年はマリアージュの印象が強く、こーひーだけだと
こーひーの美味しさが伝わりにくいお客様がいた」ということです。
「今年のはもう昔から当たり前のように
このデザートには寄り添っているような馴染んだ魅力で、
こーひーだけでもバランス良く美味しさが伝わりやすい」
って仰ってくれました。
僕としては新しい発見があり、勉強にもなったので凄くご機嫌に
なったのですが…それは、
花梨ヴィネガーとイチゴのキャラクターがこーひーのいち部分になって
新しいこーひーができたような強烈な印象があったんです。
今迄の、こーひーペアリングとかマリアージュは…
「デザートを違和感無く支えるこーひー」
これだけでも、かなり幸せな感じになりますね。
「デザートのバターやクリームを爽やかな後口に仕上げ、
次のひと口へと誘うこーひー」
これも、ニコニコになります。
「デザートの魅力とこーひーの魅力が重なって
新たな魅力へと快感が増幅する魅力」
今迄はこんな快感が得られたら嬉しいなと思って、
マリアージュをイメージしてきました。
バンドサウンドで、
ひとりひとり一流のミュージシャンの音が
ひとつの塊になって圧倒される快感に例えられるでしょうか。
ひとりひとりの音も魅力的に感じられ、
ソロになったらソロの魅力に圧倒され、
さらにバンドという塊の魅力が押し寄せる。
そんなイメージです。
で、今回の経験は…
バンドサウンドを支えていたドラムやベースに
バンド全体の音が逆に支えて、
ドラムやベースの魅力が伝わってくるって感じでしょうか。
花梨ヴィネガーと蜂蜜のグラニテの魅力、
イチゴのスープの魅力、
そのふたつが溶け合った魅力、
それぞれの魅力を支えるこーひーの魅力、
最後に、
こーひーの中に花梨ヴィネガーや蜂蜜やイチゴがとけ込み、
ひとつの新しいこーひーになってしまったマリアージュ。
気分良すぎたので、
稲毛で途中下車して、
バーピケピケさんでご機嫌にジントニックとジンを飲み、
少し二日酔いになってしまいました。

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