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2013.05.16

「深煎りこーひーの魅力を見直す」

「深煎りこーひーの魅力を見直す」

今朝同業の友人からグアテマラを深煎りにした豆が届きました。カッピングして欲しいとのことです。そのグアテマラはさかもとこーひーでも使っているので、並べてカッピングしました。

ただ、さかもとこーひーではブレンドで使っていて、シングルオリジンではだしていない豆なんです。勿論、素晴らしいクオリティの豆で…ネットでもその豆をシングルオリジンで売っている店を時々見ます。

ただ、さかもとこーひーがシングルオリジンで出すには、少し際立つ魅力が弱いんです。ここ数年さかもとこーひーのグアテマラとして発売している豆に比べると香りや酸の質余韻の魅力がいま1っ歩届かないんです。

しかし、酸の質もボリュームもボディにしても素晴らしいので、深煎りにしてもしっかりと明るくマウスフィールやコクもあり余韻の爽やかな魅力があるので何年も使い続けている豆です。

そんなグアテマラなんですが…その友人は2ハゼから4℃深く焙いていました。さかもとこーひーは2ハゼから7℃深く焙いています。

その友人の焙煎は水分抜けもきちんとしているし、ロースティング工程も適切なんですが…2ハゼからが約25秒で…さかもとこーひーのは2ハゼからが60秒弱なんです。

2ハゼから4℃で約25秒ということは…約6秒/1℃。

2ハゼから7℃で約60秒ということは…約8.5秒/1℃。

この2ハゼからの温度上昇のスピードがポイントなんですね。

友人のグアテマラは、酸もきれいだし、甘さも円やかなマウスフィールもきちんとしています。表面焼けもしていないのでざらついた苦味もありません。水分抜けきちんとしているので明るさもありますし重い不快な味わいもありません。

たぶん、深煎りの自家焙煎のコーヒーとしたらかなりレベルの高い仕上がりだと思います。しかし、微妙にベイクドな苦味があるんです。深煎りコーヒー好きな方には全く気にならないというか、却って魅力的に感じるかもしれない程です。

そこで、さかもとこーひーの豆と並べると…明るさや爽やかな余韻、キレの良さ、繊細なマウスフィールの違いが出ていると思います。

なんだ、自分の自慢か!! って思われるでしょう。まぁ、自慢ですが…談志師の言葉に「行き過ぎた謙虚さは傲慢である。」とありますので、どう思われようと構わないので…きちんと書きます。

これが、深く焙く時の2ハゼからの焙煎スピードでの違いになってきます。しかし、2ハゼからはスピードも早いし時間も短いので途中で火力をコントロールしている暇がありません。そこで、2ハゼ以降の適切な火力を見つけることが大切になってきます。

そんなこんなで、友人には同じ豆をさかもとこーひーが焙煎したものを発送しました。明日には友人の店で並べてカッピングして電話で色々とアドバイスすることになるでしょう。そうそう、すでに2ハゼからの火力をアドバイスしてありますので、その火力で明日朝焙煎すれば、3つを並べてカッピングできます。なかなか繊細な検証になるでしょう。

もっとも、そんなことをひとりで長年やってきているんですけどね。

と、気がついたら…肝心の本題を書いていませんでした。

そういうことで、その深煎りのグアテマラをさかもとこーひーでは色々なブレンドに使って来たのですが、シングルオリジンで発売するってことに気がついていませんでした。自分の中では当たり前すぎたんですね。

今日、改めてカッピングする機会があって…これをシングルオリジンで発売したら喜んでくれる常連さんの顔が何人も浮かんだのです。

なので、深煎りのグアテマラのシングルオリジン用に今年のニュークロップでしっかりと確保できたら、お披露目しようと思いました。

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