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2014.04.28

プロのつぶやき740「ブラジル・レクレイオ」

20140427
プロのつぶやき740「ブラジル・レクレイオ」
*GW…5/5(月)6(火)と連休頂きます、ご不便おかけしますがよろしくお願いします。
なんだか毎日バタバタしていたら…世間はGWだそうで…こーひー屋は連休になると倉庫や運送が休みになりますので…生豆の在庫で気を使うんです。で、「ブラジル・サンタイネス」の最後の在庫を店に送ってもらおうとしたら…もう使い切っていたんです、うっかりしてました。こんなこと、開店して21年、はじめてです、情けない。
そんなこんなで…あわてて、新しいブラジル「ブラジル・レクレイオ」のご紹介です。甘く華やかな香り、冷めてからの滑らかでクリーミーな味わいと素晴らしいブラジルです、お楽しみください。
【ブラジル・レクレイオ】
シングルオリジン(ストレートコーヒー)をはじめて焙煎する時は、ロースティングポイントを何℃にするかに神経を使います。素晴らしい素材になればなるほど1℃の違いで魅力の際立ち具合が違ってくるからです。それほどでは無い素材ですと、大雑把なロースティングポイントでも多少苦味や酸味のバランスが違うだけなんですけどね…。
で、この「ブラジル・レクレイオ」のはじめての焙煎の時、イメージしたロースティングポイントの3℃5℃手前から頻繁に香りをチェックしていき…その変化で今成分がどう発達しているかを想像して…ここ!!と思った瞬間に釜から出すんです。で、カッピングして、そのロースティングポイントでOKなのか、もう1℃深く、或は浅くしたほうが魅力的になるのか判断します。もっとも最近は1回でほぼ決まってしまいますけどね…。
そのロースティングポイントの手前で香りをチェックしている時から、この「ブラジル・レクレイオ」の甘く華やかな香りに圧倒されていました。ゆっくりと味わっていくと…甘く華やかな香りは…ピーチとかフローラルにオレンジやチェリーが寄り添って豊かで華やかな香りになっています。
少し冷めると…滑らかでクリーミーな味わいが次のひと口を誘います。円やかな口当たりで、スッとキレの良い余韻がまた素晴らしいです。甘さの中にミルクチョコレートのようなキャラクターを感じて、オレンジやチェリーの爽やかさが漂っています。
こーひーだけでも…焼き菓子やムース系、チョコレートのお菓子にもピッタリでしょう、お楽しみください。
農園名:レクレイオ
農園主:オメロ ティシェイラ ヂ マセード ジュニオール
エリア:南ミナス
プロセス:ナチュラル/パルプド・ナチュラル
品種:イエローブルボン
標高:1,000~1,300m
São Paulo州のSão Sebastião da Gramaに位置するRecreio農園は高品質コーヒーの生産することで知られています。豊かな土壌、穏やかな気候、1000m~1300mの標高、そして日照の良さが熟度の高いコーヒーチェリーを育てる完璧な環境を作り出しています。
かつてはJoaquim José de Carvalho Dias氏が所有していましたが、現在はHomero Teixeira de Macedo とMaria Dias Teixeira de Macedoの夫妻がオーナーであり、息子である農学者、Diogo Dias Teixeira de Macedo氏が農園の管理を行っています。労働者の住宅が68件建てられ、サッカーフィールド、教会、ヘルスセンター、コンピュータールームが労働者の子供たちに用意されスポーツや文化活動も盛んです。農園には正規雇用の労働者が75名、収穫時の短期労働者が60名在籍しています。
オーナーの環境への関心は高く、農場は自然林や動植物の生態系を包括する広大なエリアの環境状態を把握しています。従業員とその家族は環境保護やサステナビリティ(持続可能)のコンセプトについての教育を受けています。チェリーの収穫は5月に始まり、布の上に手で落とす方法で行われます。収穫後その日のうちに、水流による比重選別機、グリーンセパレータにかけ熟度の高いパーチメントを採り出します。 パーチメントは、平均水分値が20パーセントになるまでパティオに広げられ、その後、乾燥機に通され水分を11パーセントに調整され、均質化して休息させるために倉庫に保管されます。パーチメントコーヒー豆は少なくとも30日間は置かれ、次の行程に進みます。Recreio農園で生産された全てのコーヒーは農園、積み込み、倉庫への格納までの輸送経路がトラッキング(商品情報の追跡)されています。

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2014.04.20

プロのつぶやき739「ブラジルCOEシティオブレジーニョ、ニカラグア・ブエノスアイレス、コスタリカ・ロサンゼルス、夏への扉、スプラッシュカフェ」

20140420
プロのつぶやき739「ブラジルCOEシティオブレジーニョ、ニカラグア・ブエノスアイレス、コスタリカ・ロサンゼルス、夏への扉、スプラッシュカフェ」
*GW…5/5(月)6(火)と連休頂きます、ご不便おかけしますがよろしくお願いします。
奇麗だった桜やミモザが終わりましたが…一気にたくさん花が咲き誇って春から初夏へととっても気持ちの良い季節になってきました。
「ラテのもと カフェ エクル」がよく出るようになってきました…季節を感じますね。店に並んでいる「ラテのもと カフェ エクル」に気がついて…これどういうのですか~?と話題になると…冷蔵庫から「ラテのもと カフェ エクル」と牛乳を出して、試飲して頂くと…無糖のきれいでコクのあるラテの味わいにみなさんビックリしています。
最近は「ラテのもと カフェ エクル」を使ってパンを焼く常連さんが多く…何人もの方からそのパンを頂いて、みなさんそれぞれの個性で美味しくてご機嫌です。先日は昔からの常連さんで数年前にパン屋さんをはじめた方がエクルでパン焼くとご注文頂きました。ラテとして楽しむだけでなく、パンやケーキやアイスクリームやデザートにと使って頂いて…こーひーの魅力の可能性を感じています。
そんなこんなで…2014年春から初夏へ…5種類のこーひーのご紹介です。今月のこーひーは春~初夏向けに…爽やかな魅力いっぱいのシングルオリジン3種類と…季節のブレンド「夏への扉」「スプラッシュカフェ」です。
まずは…レイトハーベスト・カップオブエクセレンスこーひー「ブラジルCOEシティオブレジーニョ」…訪問農園の「ニカラグア・ブエノスアイレス」…繊細で爽やかな「コスタリカ・ロサンゼルス」…初夏に優しく吹き抜ける風の爽やかさ「夏への扉」…水しぶきの爽やかさ「スプラッシュカフェ」の5つのこーひーです。さかもとこーひーの魅力と気合いいっぱいのこーひーばかりだと思います、お楽しみください。
【ブラジルCOEシティオブレジーニョ】
今、ブラジルのカップオブエクセレンスこーひーは2つあります。アーリーハーベストとレイトハーベストと言います。今回はレイトハーベストの「ブラジルCOEシティオブレジーニョ」のご紹介です。因みに、簡単に説明すると、アーリーハーベストはコーヒーの実を剥いて乾燥する方式で、きれいで華やかな魅力…レイトハーベストは実が付いたまま乾燥する方式でナチュラル式と呼ばれるもので、甘さやマウスフィールの魅力が際立っていると言えるでしょう。
今回のレイトハーベストの「ブラジルCOEシティオブレジーニョ」ですが…ひと口目からナチュラル式の甘さの魅力が素晴らしい印象です。その甘さのキャラクターが素晴らしいんですね。ナチュラル式の甘さの多くはしっかりとした感じで…洗練とか華やかとかといった感じでは無いのですが…この「ブラジルCOEシティオブレジーニョ」の甘さは…きれいな味わい、華やかな香りと余韻、繊細で柔らかな円やかさ…最初のメモがこうなっています。甘さの感じが…上白糖と和三盆のような違いといった印象を受けました。勿論「ブラジルCOEシティオブレジーニョ」が和三盆です。
キャラクターは…オレンジやピーチにフローラルといった華やかで爽やかな魅力から…冷めてくると、バニラやヘーゼルナッツ、ミルクチョコレートと甘さを感じさせるキャラクターが浮かび上がってきます。クリーミーな甘さと余韻が心地よく…飲み終わってしばらくしてからの余韻が優しい甘さがご機嫌です。完全に冷めると、余韻に黒糖のようなキャラクターが感じられたり、そこに柑橘系の爽やかさも重なり、より印象的になってきます。ブラジルのナチュラル式が進化洗練された素晴らしい魅力いっぱいだと思います、お楽しみください。
2000円/250gパック(税抜き)
【ニカラグア・ブエノスアイレス】
ここ数年毎年ご紹介してきた…訪問農園の「ニカラグア・ブエノスアイレス」です。このこーひーは、その年の最初の焙煎をして、カッピングする度に、あの紫色に完熟した大きな実が眼に浮かびます。マラカトゥーラという大きな豆の品種です。
きれいな味わいと円やかなコクが毎年素晴らしいと思います。フローラルな感じとジューシーな感じが魅力的です。ピーチからオレンジやベリーのフルーツ感…そして柔らかな味わいにミルクチョコレートのキャラクターが寄り添い…円やかでジューシーな余韻へと続きます。
以下は以前ご紹介した文です。
「訪問してきた「ニカラグア・ブエノスアイレス農園」をご紹介します。50年の歴史のあるファミリー農園で、品質重視で生産していて、このファミリー農園から、カップオブエクセレンスに2農園が入賞しているそうです。非常に急峻な山で、東南向き斜面に面していたことを思い出します。とっても日射しが強く、又乾燥していて涼しい風が吹いていました。コーヒーの樹は、その強い日差しから守るためにシェードツリーに覆われている様子が印象的でした。
今年の豆も素晴らしい仕上がりになっています。特に、明るい印象と爽やかな甘さが素晴らしいと思います。全体的な印象は…酸味の質の素晴らしさと甘さのバランスが取れて魅力的なことから…ジューシーで甘いこーひーになっていますね。さらに柔らかなマウスフィールの心地よさが加わって余韻が印象的になっていると思います。
香りは…フローラルやピーチからハニーライクにベリー、ミルクチョコレートと流れていき…柔らかな甘い口当たり、爽やかな余韻が甘さを伴って、長く続いていきます。親しみ易く、円やかな口当たりから…明るく爽やかな甘さ、フローラルやピーチのキャラクター、長く心地よい余韻…と「ニカラグア・ブエノスアイレス」の美味しさをお楽しみください。
1800円/250gパック(税抜き)
【コスタリカ・ロサンゼルス】
コスタリカのお気に入りの農園「コスタリカ・ロサンゼルス」をご紹介いたします。コスタリカは強い味わいのコーヒーが多いのですが…この「コスタリカ・ロサンゼルス」はとっても繊細で爽やかな魅力が素晴らしいこーひーです。その繊細さにクリーミーな円やかさやキレの良い後味が魅力になっていると思います。
優しい口当たりと爽やかで円やかな甘さがひと口目から印象的だと思います。柑橘系のオレンジやみかんのキャラクターに、フローラル感が加わり…上品さとコクのバランスが素晴らしいです。余韻のキレのよさと甘さ、明るい印象が次のひと口と誘いますね。円やかでクリーミーな口当たり、余韻の柔らかな甘さにほのかなココアとナッツにオレンジが重なって魅力的です。生クリームやチョコレートケーキの後味もきれいにしてくれます、お楽しみください。
1500円/250gパック(税抜き)
【夏への扉】
もう12年目になった、春から夏に向かう季節のブレンド「夏への扉」です。日に日に陽射しが輝きを増して、花が咲き、葉があおくなり、爽やかな風が吹き抜ける季節の人気ブレンドです。名前は山下達郎の曲にもあって、SFファンの方にはお馴染みの、「ロバート・ハインライン」の名作《The Door into Summer》から借りました。扉を開けるたびに夏に近づいていく気分です。(達郎ファン仲間で常連のOさんに、初夏のブレンドの名前が決まらないと言うと…それなら「夏への扉」でしょうと、即決まりました。)
今年の「夏への扉」は…初夏向けの、爽やかさや円やかさは勿論…より華やかな魅力をイメージして…ブラジル・サンタイネスをメインにして…モカ・イルガチェフェ(ハマ)とコロンビア・ロスイドロスを贅沢に使いました。
まず…爽やかと円やかさがベースになっていて、どなたにも親しみやすい味わいになっていますので…「桜ぼんぼりカフェ」の後として、安心してご自宅用にも、気軽なプレゼント用にもお勧めできます。
さらに…華やかさを…フローラル系や柑橘系で際立った魅力にしようとイメージして…モカ・イルガチェフェ(ハマ)とコロンビア・ロスイドロスで、香りの素晴らしさや味わいの繊細さ、円やかさをブレンドしました。
ゆっくりと味わっていくと…優しい甘味から、爽やかに切れの良い後味…さらに冷めると、余韻の香りと味わいが長く華やかに続くと思います。キラキラ感が持続するのは…初夏の心地よい風と優しい日射しをイメージしました。春の「桜ぼんぼりカフェ」から、薫風香る初夏の「夏への扉」に上手くバトンタッチできたと思います、お楽しみください。
1500円/250gパック(税抜き)
【スプラッシュカフェ】
デビュー13年目の初夏向けのお馴染み、深煎りベラ・ノッテ系の「スプラッシュカフェ」です…基本的なイメージは…「水しぶきの爽やかさ」で決まっています。ホットでも、アイスでも、ストレートでもミルクを加えても…涼しげなコーヒーの魅力をお届けします。ポイントは柔らかな甘さと切れの良さ、爽やかな余韻です。
「深煎りグアテマラ」「深煎りコロンビア」「ケニア・カロゴト」のブレンドです。深煎りコロンビアのコクで円やかな口当たりにすることで、しっかりとした深煎りの感覚に仕上がったと思います。深煎りの華やかさと円やかなコク…そして苦味がニガニガ残らず、キレ良く爽やかな後味がポイントです、
お楽しみください。
ベラ・ノッテ…ミモザカフェ…スプラッシュカフェと基本のバランスを大切にしながら…季節にあった魅力になるようブレンドしています。ベラ・ノッテの夏バージョンです。お気に入りのアイスクリームと一緒に「スプラッシュカフェ」をホットでもアイスでも一緒に味わうのが好きです。
1500円/250gパック(税抜き)
「この味を知ることができて幸せです。」…お客様にそう言ってもらえるようなこーひーをお届けしたいと思っています。

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2014.04.14

プロのつぶやき738「アドリブとブレンド作りのコツ」

20140413
プロのつぶやき738「アドリブとブレンド作りのコツ」
4月も半ばになりました…なんだか毎日バタバタ忙しくしていますが…タポスコーヒーさん(千葉市中央区新宿1-4-10)のアイスラテがとっても美味しい季節になりました。午後用事で出た時はタポスコーヒーに寄ってテイクアウトして車で飲みながら帰ったり…時間のある時は少しゆっくりしてコーヒー談義したりしています。
タポスエスプレッソブレンドがレギュラーで…最近はシングルオリジン(ストレートコーヒー)のエスプレッソやラテも楽しめます。今は「グアテマラ・ラリベルタッド」のエスプレッソやラテが頂けますが…勿論エスプレッソは円やかで香り高くご機嫌な仕上がりになっています…が、グアテマラ・ラリベルタッドをアイスラテにした時の魅力は、自分が焙煎した豆なのに、今迄に経験したことの無い華やかで爽やかな魅力で飲む度にニヤニヤしてしまいます。通常のアイスラテは豊かなコーヒー感とチョコレート感、爽やかな後味が魅力なので、その違いが楽しいですね、ドリップやカフェプレスでは味わえないエスプレッソの魅力を堪能しています。
そうそう、昨日の土曜日は長年の常連のお客様が埼玉県からわざわざ来店してくださいました。いつもメールで色々とやりとりしていますので…はじめてという感じが全くしません。って、言うか、10年位前に埼玉のカフェでのこーひーレッスンに参加してくださってそれ以来の常連さんですからお会いするのは2度目なんですけどね。時々遠方から常連さんがいらしてくださいますが…とっても嬉しいことです。
金曜には、定年を目の前にした方が焙煎見学にいらっしゃいました。もう何年も業界のセミナーに通ったりしているそうですが…ディープ?なさかもとこーひーの焙煎見学までたどり着いたそうです。僕と同い年で、話しが噛み合い朝6時からお昼前まであっという間でした。
いつものように、焙煎しながら、さかもとこーひーの焙煎の考え方や仕組みを説明します。焙煎終わったら、焙煎した豆をカッピングしながら、説明します。その後はビーンズショップやカフェの商いの特徴や仕組み、目に見えない部分の土台や骨組みの話しと話すことはいくらでもあります。業界の常識に染まっているかたは理解ができないようですが…異業種の方にはあまりにも当たり前のことなので霧が晴れるようです。
それにしても…焙煎見学にいらした方から見学のメールするのにとっても勇気が必要だったと毎回言われます。そして、ブログの文章と会って話した時の印象の違いに驚くと…。いつも、う~~んこんなに優しいのに、怖がられるんですよねー♪って言ってます。書いているのも、話しているのも同じ自分なので、自分ではよく分からないんですけどねー。
月曜日はお世話になっているインポーターさんから最新の農園情報を伺いながら、カッピングをして、夜はイタリアンで打ち上げして盛り上がりました。うちの息子もカッピング会やセミナーには出来る限り参加するようにして基礎を叩き込んでいます。
エチオピアやケニアから中米の状況まで色々と学んだのですが…印象的だったのは「グアテマラ・エルインヘルト」の農園のレベルの高さでした。「グアテマラ・エルインヘルト・パカマラ」や「グアテマラ・エルインヘルト・イエローナンス」でさかもとこーひーの常連のみなさんから絶賛され続けている農園ですね。
完熟実の収穫の徹底さ、農園内を清潔にする徹底さ、土壌からコーヒーの樹の管理の徹底さ等々…高い目標を持って日々実行していないとできないレベルの高さが伝わってきました。
「パナマ・エスメラルダ・ゲイシャ」や今お届けしている「パナマ・エスメラルダ・ダイヤモンドマウンテン」のパナマ・エスメラルダ農園やコスタリカ・シンリミテス農園も同じように素晴らしい農園だそうです。
そんなこんなで…先日近所のパティスリーメグンのシェフとマドレーヌの話しになったので…今週はおやつに色々なお店のマドレーヌを買って来て食べていました。マドレーヌと言ったら女の子がケーキ作りはじめると最初に焼くようなイメージのお菓子ですけど…ケーキ屋さんによってそれぞれ違うんですね。フィナンシェが好きでよく頂きますが、マドレーヌはあんまり意識したこと無かったんです。
大きさやかたちも違いますが…それよりもなんとなくマドレーヌを作っているのか、マドレーヌが好きでどんな美味しさのマドレーヌをお客さんに食べて欲しいかが伝わってくるようなマドレーヌか、その辺に違いを感じますね。レシピ通りに作れと言ったら、パティシエなら誰でも作れるシンプルなお菓子だと思いますが…それがお店によって大きな違いになるところが面白いです。
中はしっとり、外はかりっと、なんか小さな頃のほのぼの幸せな気持ちを思い出すような美味しさが欲しいと思いますね。口当たりの優しさ、バターや蜂蜜の豊かな味わいと香り…今のさかもとこーひーなら「桜ぼんぼりカフェ」や「ミモザカフェ」がお勧めです。
さて、これからビーンズショップで独立を目指している若い方が話しを聞きたいと来られるので…今日はこの辺で…なんだかまとまりの無いプロのつぶやきになってしまいました。
そうそう…「アドリブを弾くには…1,バッキングの音をしっかり聞けること 2,自分の音がバッキングにあっているかいないかがわかること…「あ、音はずした!」ってのが自分でわからないとアドリブソロはできません。初めのうちは弾きながらでは判断できないかもしれないので、ぜひ録音してください。」…Twitterで先日読んで感心したのでその辺を書こうと思っていたんです。
ライブ大好きな僕ですが…楽器も歌もダメなので…ミュージシャンのアドリブソロとか超絶な世界で、憧れなんですよね。でも、お菓子やデザートとかとのマリアージュやペアリングにブレンドだったらアドリブで即できますので、なんか通じるものがあるんではないかといつも思っているんです。
僕の大好きなサックスの土岐英史さんのお嬢さん土岐麻子さんが…「むかし、父にアドリブの相談をしてるときに「ださいフレーズしか出て来ないんだもん」とふてくされたら、「そんなことは考えずにたくさん自由に出て来るようになってから言え」と怒られた。アドリブの練習して全然成長してなくて思い出した。」…と言っているのを、何かの雑誌で読みましたし…あと、ジャズピアニストの外山安樹子さんは、その時弾きたい音を弾けるように指が動くように毎日の練習をしていないくては…そんな意味のことをコラムに書いていたと思います。
アドリブソロもこーひーの味作りも…たくさん練習してスキルアップして…抽き出しをたくさん持って…イメージを豊かにして…自分だけでなく、バッキングの音や他の味わいをしっかり感じて…お客さんの感じ方も感じ取って…そんな繰り返しなんだなーと結論がでたようです。
それにしても…クリヤマコトさんの新しいアルバム「JUST MUSIC」が凄くて、毎日ヘビロテしてしまいます。
「この味を知ることができて幸せです。」…お客様にそう言ってもらえるようなこーひーをお届けしたいと思っています。

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2014.04.07

プロのつぶやき737「ブレンド、アンサンブル、調和」

20140406
プロのつぶやき737「ブレンド、アンサンブル、調和」
やっと桜が咲いたと思ったら…雨が降って、風が吹いて…今朝はフリース引っ張りだしてきた程冷え込んで…おまけに、今年は花粉症酷くならずにすみそうだと思っていたら水曜の朝くしゃみ連発してとうとう薬のお世話になりました。スタッフみんなには檜のアレルギーじゃないかと言われています。
そんなこんなで季節は春うららに向かっていますが…昨晩は千葉市中央区の本町厨房Tetsu流小川シェフのお誘いで「Jawango Trio」ラテンのライブに行ってきました。ギター岡本博文、ベースバカボン鈴木、パーカッションヤヒロ・トモヒロという50代の脂の乗り切ったミュージシャンで…きれいな音、弾むリズム、圧倒的なノリと堪能してきました。
圧倒されると言えば…サンク・オ・ピエ中村シェフの親友で世界中飛び回って活躍しているクリヤマコトさんの新しいアルバム「JUST MUSIC」が届き毎日ヘビロテで聴いてます。最初に聴きだしたら圧倒され惹き付けられて仕事にならなかったくらいで…ポーランド人サックスにクリヤさんのピアノ、そこにトランペットも重なり…何がなんだか分からないと言うか…ベースにドラムとの5人が塊となって圧倒される心地よさに浸ってしまいますね。
今週は…そのサンク・オ・ピエ中村シェフから4月5月コースのメニューがメールされてきて…デザートに合わせたブレンドをしました。春らしい魅力的な、特に女性にはたまらないような料理の数々のあとのデザートが…クリームチーズのムースゲランド産フルール・ド・セルとポワブル・ロング風味、フランス産完熟イチゴのソルベ、ラング・ド・シャです。
3月に13周年コースを頂いた時…小瓶を持って来て「これポワブル・ロングって言うんですよー」って香りを嗅がせてくれたのがロングペッパーとも言うらしい胡椒の仲間なんです。少し甘さを思わせるような色々なスパイスの香りにきれいに柑橘系の爽やかさも感じるような印象でした。それをクリームチーズのムースにゲランドの塩と一緒に振って、イチゴのソルベには熟成バルサミコで仕上げるんですね。
13周年コースの時にはサフランのアイスクリームに合わせてのブレンドで…これもなんとか上手くいったんですが…しかし次から次へとアバンギャルドなデザートがきます♪スタッフにはそんな時プレッシャー感じないんですか~?って言われましたが…緊張高めて集中しますが、プレッシャーとは違いますね~、普段とは違う集中力出しますので、それが心地よいと言いますか快感なんでしょうねー。
で、メールでメニューを見てその日は頭の中で反芻しています。そして夕方豆の棚を眺めて…イメージしながら候補の豆をピックアップしていきます。今回は…コスタリカ・シンリミテス、パナマ・エスメラルダ・ダイヤモンドマウンテン、モカ・イルガチェフェ(ハマ)、ケニア・テグの4つでした。翌日その4つをカッピンググラスに並べて…カッピングスプーンで液体をすくっていくつかの比率のパターンでブレンドしていきます。
勿論、こーひーだけでもバランスがとれていなければいけませんが…それ以上にデザートをひと口、そこにこーひーをひと口、その時の味わいのバランスをイメージします。
最初はコスタリカ・シンリミテスをベースにして…そこにパナマ・エスメラルダ・ダイヤモンドマウンテンと…モカ・イルガチェフェ(ハマ)かケニア・テグでいけるかなぁ~と思ってましたが…これがバランスが上手くとれないので…即パナマ・エスメラルダ・ダイヤモンドマウンテンをベースにしてコスタリカ・シンリミテスとモカ・イルガチェフェ(ハマ)かケニア・テグに変更。
どちらもなかなか良いのですが…ケニア・テグは少しボリュームがあり過ぎかな?って感じで…モカ・イルガチェフェ(ハマ)の方が繊細さがあってバランス合うように感じ、決定しました。(クリームチーズのムースの柔らかい優しい味わい触感とバランス良くって感じですねー、しかもイチゴのソルベを軽く受け止めるのも大切ですし…。)
You Tube で達郎のFM東京 「音楽ってなんだ コーラスなんてこわくない」という30年以上前の若かりし頃の番組を聴いた時…「蛍の光り」を2声3声と一人多重でハモリながら、4声と進みバーバーショップスタイルからフォーフレッシュメンスタイルまで解説していたんです。
その時のハーモニーの移り変わりがとっても興味深く…ソロもとっても魅力的ですが…楽器にしてもコーラスにしてもアンサンブルの魅力もほんと惹き付けられます。アンサンブルを辞書見ると…一緒に、合奏、調和、総合的な調和とかありますね。
スペシャルティコーヒーですと…シングルオリジン(ストレートコーヒー)も魅力的ですし…さらに素晴らしい素材を使ったブレンドも魅力的だと思いますし…さらに食事やデザートとのアンサンブルの魅力にも可能性を感じています。
それにしてもサンク・オ・ピエとのコラボはどこまでいくんでしょうか!!とっても楽しみです♪たんにデザートとのペアリングでけでは無くて…前菜から魚や肉料理を楽しみ…ワインを飲んで…お腹いっぱい、酔いもあっての…最後のデザートを新鮮な感覚で最後のひと口まで魅力的に味わえるようにイメージするのは楽しい仕事です。
こーひーだけでゆっくり味わう楽しみと同時に…お茶のひとときでお菓子との楽しみ…食後の楽しみ…ひとりでの楽しみ、友人や家族との楽しみ…色々ですが「心地よいひととき」をお届けしようと思ってます。
あるミュージシャンはコンサートを2時間半までとしているそうです。それは2時間半以上観客の集中力が保たないからなんだそうです。達郎のコンサートは3時間は当たり前、3時間半以上もあります。しかも、時間を感じさせないし、ダレることもありません。それは、観客の集中力を考えた構成で、そういった構成にできる幅のあるレパートリーがあるからなんだそうです。
サンク・オ・ピエのコースのこーひーをブレンドする時は3時間のライブのラストの曲(毎回同じ曲なんですが…それが又いい。)をイメージしますね。まぁ、感覚的なものなんですが…。食事や飲み物は実際に味わうものなので…文学にしてはいけないと常に気をつけていますが…人の感じ方を意識するということでは共通する部分がありますね。
「この味を知ることができて幸せです。」…お客様にそう言ってもらえるようなこーひーをお届けしたいと思っています。

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