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2016.08.28

プロのつぶやき862「さかもとこーひーが一番美味しい時…。」

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プロのつぶやき862「さかもとこーひーが一番美味しい時…。」

千葉は台風が来そうで実はめったに直撃されないのですが…先週は10年位ぶり位に頭の上を通過しました。近所の神社の古木が倒れたりして、大きな台風でした…と、思っていたら又火曜日に来るようです。

先週発売した「はじまりの秋」…反響が大きく喜んでいます…ネーミングの力が大きいですね。外山安樹子さんのFacebookでも取り上げて頂き、話題になっていて、嬉しいです。土曜の夕方には外山安樹子トリオのファンの方がわざわざ来店してくださいました…ご近所にお住まいの方でした。

外山安樹子さんは演奏も素晴らしいですが…オリジナルの曲も美しいメロディでいつも素晴らしいなぁーと思っているんですが…演奏旅行の風景だったり、家族や友人知人との心象からどうやって曲が浮かぶのかいつも不思議に思っています。

外山さんからしたら…曲からブレンドがどうやって出来るのが不思議のようなんですが…まぁ、どちらも同じなんでしょう。きっかけがあって…そこにはベースになる技術も理論も感性もあって…イメージに繋がってくるんでしょうね。ただ、それは頭の中なので外からは見えませんから…出来上がると不思議な感じなんでしょう。

そんなこんなで…常連のHさんからご感想メールが届きました。

「アンテネをホットで飲んだ時の印象。アイスで飲んだ時の印象。ホットで淹れてあえて常温まで覚ました時の印象。

それぞれどれも魅力的で最高でした。個人的には、アイスで飲んだ時の口いっぱいに広がるコロンビアの爽やかな印象が一番好きです。コーヒーで感動したことは何度かありますが、ここまで感動したのは初めての経験かもしれないです。すばらしいブレンドありがとうございます。」

Hさん、「アンネテ」色々な楽しみ方をして頂き…ありがとうございます、とっても励みになります。

先日、サンク・オ・ピエでのmixiオフ会の時に…そのワイン会の8月は毎年カレーがテーマで…円やかさとスパイシーさが病み付きになるカレーだったのですが…もって行ったのが「アンネテ」で…これがスパイシーなカレーの余韻にピッタリで…帰り道でも「アンネテ」の余韻は心地よくて…ご機嫌でした。

さかもとこーひーの一番美味しい飲み方…時々話題にあがるんですが…色々なんですよね。

「アンネテ」ひとつでも…ホットで、アイスで、常温に冷まして…スパイシーなカレーの食後に…色々です。

カッピングでもとっても美味しいと感じる時ありますし…朝焙煎が終わって最初の1杯…和菓子やケーキと一緒のこーひー…休みの日の朝食でぼーっとしながら飲むこーひー…エスプレッソやラテが飲みたくてタポスコーヒーに寄ってバリスタの気合いの入った1杯を飲む時…まぁ、色々ですね。

そうそう…サンク・オ・ピエでのこーひーが一番美味しいと思う事が多いのですが…10年以上になる常連さんからそんなメールが届きました。

ご主人と「サンク・オ・ピエ」のディナーに行ってきたそうで…ワインも料理もとてもおいしく…こーひーもとってもおいしかったそうです。で、家で飲むよりもおいしく感じるのは何故なんだろうと…同じプレスで淹れているのに外食のときに時間的にも余裕があってゆっくりと味わっているからなのか…。

そんな内容でした…で、僕も全く同じように感じていますとお返事したんです。

前菜からメインまでの料理やワインの流れがあって…デザートになり…その流れやデザートに合うようにイメージしたこーひーですので…そこでこーひーをおいしく感じてもらえるのは…コンサートでアンコールが終わり帰り道に幸せ感を感じられるのと同じように…大切なことだと思ってます。

美味しい飲み方があるんでは無くて…美味しいと感じる瞬間があるってことだと思います。

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。

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2016.08.23

プロのつぶやき861 「はじまりの秋、グアテマラ・サンタクララ、ペーパームーン、マンデリン・タノバタック」

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プロのつぶやき861 「はじまりの秋、グアテマラ・サンタクララ、ペーパームーン、マンデリン・タノバタック」
リオオリンピックが盛り上がっていますね…400mリレーの銀メダルには驚きました!!武井壮って元選手の怪しいタレントだと思っていたら…その解説に惹き付けられて、Twitterをフォローしてスポーツの解説を楽しんでいます。先週、解説の技術の未熟さを書きましたが…解説の可能性を感じさせて、楽しみが増えました。
そんなこんなで…秋に向けてのこーひー4つをご紹介します。
まず…60代にむけての新しいブレンド「はじまりの秋」…お馴染み訪問農園、毎年人気の「グアテマラ・サンタクララ」…秋の爽やか系人気NO1「ペーパームーン」…新豆になった「マンデリン・タノバタック」です…お楽しみください。
【はじまりの秋】
外山安樹子トリオの5枚目のアルバム「TRES TRICK」のライブでこの「はじまりの秋」を聴いていて浮かんだ新しいブレンドです。
秋と言っても人生の秋…60代を人生の秋というそうですが…冬の前の秋というよりは、秋がはじまるといったエネルギーを感じさせるネーミングです。
味の仕事に就いて42年…「はじまりの秋」のテーマは…オーソドックスに、バランスよく、さりげなくとんでもない…そんなイメージからスタートしました。ブレンドに使う豆もさかもとこーひーに無くてはならない産地を選び…グアテマラ、モカ・イルガチェフェ(ハマ)、ケニア・キイ、ブラジル・ペドラレドンダ、コロンビア・ロペスと並べました。
まずブレンドしたのが…グアテマラ・エルインヘルト・イエローナンス、モカ・イルガチェフェ(ハマ)、ケニア・キイの3つで…結局決まったのもこの3つでした、ブレンド比率も最初にカッピングしたもので決定、1分もかからずほとんど頭の中でできたものを確認しただけでした。(息子には比率を変えての検証カッピングをさせましたが…。)
まず、華やかな印象がポイントです…フローラルやオレンジの印象…後味のキレが良くて…ひと口目から柔らかな口当たり…余韻は華やかな甘さからバランスの良さが次のひと口を誘います。
どなたにも親しみやすくバランスの良いオーソドックスな魅力…超常連さんには味わえば味わう程味わい深い…お楽しみください。
千葉三越の物産展に博多の16区のお菓子が売っていたのでひとっ走りして…フィグのタルトやダックワーズオレンジのパウンドケーキやチョコレートのパウンドケーキを買ってきましたが…この「はじまりの秋」には、オレンジのパウンドケーキやチョコレートのパウンドケーキがドンピシャでした。生クリーム系にも勿論合いますね。
「外山安樹子トリオの5枚目のアルバム「TRES TRICK」のライブで…ピアノの恩師の還暦の会で「これから乗馬、英会話、介護の資格、海外旅行バンバンするの」と先生が仰ったそうで…そんなエネルギッシュな先生への感謝の気持ちから曲が出来て…還暦を過ぎると「人生の秋」と言われるそうですが先生にとっては「はじまりの秋」なんだなぁーとネーミングされたそうです。」
1800円/250gパック(税抜き)
【グアテマラ・サンタクララ】
去年今年と息子が訪問したグアテマラ・ アンティグアの農園です、さかもとこーひーでも毎年使って…その柔らかな口当たりとチョコレート系の華やかな甘さが人気です。
グアテマラ特有の華やかさが魅力ですが…この「グアテマラ・サンタクララ」はとても口当たりが柔らかく…素直で親しみやすい魅力を持っています。ミルクチョコレート系のキャラにオレンジの明るさもあり…円やかな甘さの余韻が素晴らしいと思います。博多16区のダックワーズと一緒に楽しんで最高でした。
ほんの少し深く焙いてあるので…その円やかさに深みのある味わいからフローラルやハニーライクの香りが立ち上がり、滑らかな口当たりと甘さが一体となって素晴らしいです。冷めてくると滑らかさに明るい華やかさが感じやすくなり、オレンジなキャラクターも顔を出して爽やかな余韻が長く魅力的です。
以下は去年の紹介文です。
「2月に息子がグアテマラ・コスタリカに行った時、最初に訪問した農園がこのグアテマラ・サンタクララなんです。オーナーのリカルドさんに収穫の真っ只中案内して頂き…スペシャルピッカーズという完熟した最高級のコーヒーチェリーを識別するための知識技術を持った15-25人のグループがブルボンシトという品種を収穫していたそうです。
完熟した真っ赤で少し紫がかり、ツヤもあり美しかったと言っています。さらに、完熟したコーヒーチェリーは甘くみずみずしくジューシーで…「コーヒーはフルーツだ!」を実感した瞬間だったようです。
開店以来21年…さかもとこーひーの魅力を支えて来たのが数々のグアテマラこーひーです。最初、何故だか分からないままグアテマラこーひーに惹かれ…グアテマラこーひーって凄いなぁーと思っていたんですが…徐々に、そのハニーライクと言われるフローラルな華やか香りとハニーライクと言われる甘さが一体となった魅力に惹き付けられているんだろうなぁーと思うようになりました。
この「グアテマラ・サンタクララ」のサンプルをカッピングした時…深く焙いていないのに深煎りの魅力に通じるような個性を感じました。この「グアテマラ・サンタクララ」を少し深く焙煎したら…グアテマラこーひーの多様な魅力を又ひとつ楽しんでもらえるだろうと思い…即抑えたのです。
そのキャラクターを生かしてやや深煎りに焙煎して…フローラルさやハニーライクな魅力に加えて…やや深煎りにした豊かなコクのスイートチョコレートのような魅力に…円やかな口当たりと優しい甘さの余韻が際立って素晴らしいと思います。」
グアテマラ アンティグア サンタクララ農園 マイクロロット
品 種:  カツーラ種
栽培地: グアテマラ アンティグア地域
標 高: 1,550~1,880m 年平均気温24°C、相対湿度70%
オーナー: リカルド・セラヤ
土壌: ローム・砂質
雨量: 1,200mm
収穫時期: 1月から4月
生産処理: 水洗方式(FW )、天日乾燥
古都アンティグア周辺にそびえ立つ3つの火山は、アンティグアの伝統とその美しい景観を引き立たせています。 アンティグアはアナカフェが認定する8つの地域の中で、最も有名な産地の一つです。2000年には34の農園主が集まり、アンティグアコーヒー生産者協会が設立され、アンティグアの原産地統制呼称(アペラシオン)を守り、アンティグアコーヒーを価値あるものとなるよう活動を行ってきました。またアナカフェが支援するG P Sを使用したアンティグア・パイロットプロジェクトでは、各農園の地理的情報、土壌、気候条件、その他生産者情報がデータベース化され、ワインのような価値ある方向に向かう、今日のスペシャルティコーヒーにおけるアペラシオンのお手本になっています。アンティグアのコーヒーは、古くはドイツ等欧州の高級コーヒーとして使用されてきましたが、その後米国スペシャルティコーヒー産業の発展により、消費地が米国にシフトしていきました。実際、その確りとした風味とコクは、深煎りにも負けない、現在では世界の産地でも数少ない貴重なコーヒーです。セラヤ一族は100年以上に渡ってコーヒーを栽培してきました。現在のオーナー、リカルド氏は代々受け継がれてきたサンタクララ農園を拡張し、生産処理設備、カッピングルームの増強も行い、高品質コーヒー生産に尽力してきました。また、高齢化により、コーヒー生産が不可能となった農園にスタッフ(ピッカーなど)を送り込みアンティグアのコーヒー生産を絶やさないよう活動をしています。サンタクララ農園は、アンティグア南西部のアグア山の南斜面に位置する歴史ある農園です。サンタクララ農園では、1シェードツリーを多用した環境保全型農業の実践(生物多様性)2水洗処理工程で排出される汚水の浄化3ピッカーさんの子供たちのための奨学金制度4品種毎の区画管理(カツーラ、ビジャサルチ、ブルボンシト、近年ゲイシャ、パカマラにも挑戦中) を行っております。
1500円/250gパック(税抜き)
【ペーパームーン】
9年目になった秋の爽やか系ブレンド「ペーパームーン」です。日が暮れるのがどんどん早くなってくる季節、夕方買い物にでた帰り、車から見上げるお月さんの奇麗な事、そんな季節をイメージしました。
上品で華やかな香りと余韻、ベースは親しみやすい口当たりと優しい甘さで…爽やかで華やかな香りが魅力的だと思います。スタッフみんなと飲んだ時に…同じ爽やか系でも「木陰」と違いますねーと言うので…この明るく華やかな香りに秋のお月さんの輝き感じる?と言ってみました♪
去年は「ボリビア・アルベルト」に「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」のブレンドでしたが…今年はそこに「ブラジル・ペドラレドンダ」を加えて…爽やかさ華やかさに親しみやすい甘さをバランスしました。「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」の魅力が幸運にも「ボリビア・アルベルト」と相性良く、素晴らしい香りや繊細な味わいです…上品さ、繊細さ、香り、爽やかな余韻が素晴らしいと思います。
夜空の透明感から、秋の爽やかさをイメージする上品さや優しい味わいがより魅力的になったと思います。「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」のフローラルに、「ボリビア・アルベルト」のミントが一体となったなんともいえない香りがご機嫌な仕上がりになりました。その香りがいつまでも心地よく続きます…バージョンアップして、いいペーパームーンになったと思います、お楽しみください。
1500円/250gパック(税抜き)
【マンデリン・タノバタック】
2年目のよりダークな魅力の「マンデリン・タノバタック」をご紹介します。マンデリン特有のオーソドックスなダークの味わいです…勿論、クリーンな味わいで…まずクリーミーな円やかさと心地よい甘さが印象的です…少し冷めるとマンデリン特有のスパイシーさやアーシーさがエキゾチックで余韻の柔らかな口当たりとハーブやシガーのキャラクターがこのマンデリン・タノバタックをより味わい深く魅力的にしています。
マンデリン・ボナンドロクの繊細さやシルキーさから、円やかで豊かなコク、甘さ、ダークな深煎りのキャラクターが魅力的な「マンデリン・タノバタック」をお楽しみください。
さかもとこーひーがマンデリンに求める…まず当然汚れた味わいでは無いことが大前提ですが…マンデリン特有のクリーミーで円やかな口当たりです、この口当たりがダークな味わいと重なってより魅力的に感じられると思います。そしてアーシーやスパイシーといったエキゾチックなキャラクターが他の豆に無い個性です。
長年マンデリンしか注文しない熱烈な常連さんが何人もいます…深煎り好きの常連さんにもお勧めです、お楽しみください。
以下は、2011/09/18にアップしたものです。
「10年ちょっと前にはじめてアメリカに行き、色々と回ったスペシャルティコーヒーの店で驚いたのが…マンデリンのきれいな味わいとスパイシーなキャラクターでした。日本のマンデリンは、マンデリンくささといわれるようなタイプばかりだったので、こんなマンデリン使いたいなぁーと思ったものです。その後、日本には入っていないタイプのマンデリンを使えるようになり、ずーっと使っていました。
その後、そのルートのマンデリンに飽き足らなくなり…さらに魅力的なマンデリンを探して来たのですが…知り合いのバイヤーの方が紹介してくれたのが、この「マンデリン・ボナンドロク」です、そして新しいクロップになりました。ボナンドロクという小さな村に選別の指導に入って…徹底した選別による素晴らしいマンデリンだと思います。
クオリティの基本となる…味わいのきれいさや、スパイシーさ、円やかなマウスフィールは勿論のこと…そこに繊細さが際立っていると思います。クリーミーでシルキーなマウスフィールがご機嫌です。そこに、ハーブなキャラクターやスパイシーさが際立って…ほのかなフローラルやチョコレートな感じもあって、華やかさに繋がっていると思います。冷めてからの心地よく円やかな苦味は他に無い魅力でしょう。」
スマトラ リントン スペシャル タノバタック
栽培地:スマトラ島リントン地区
標高:1,400~1,600m(斜面の多い山岳地帯)
土壌:火山灰土壌、豊富なミネラルを含む肥沃な大地
生産処理:伝統的なスマトラ式
インドネシアはブラジル、ベトナム、コロンビアに次ぐ第4位の生産国です。更にスマトラ、ジャワ、スラウェシ、バリ島等、島々で個性のあるコーヒーを産出する国です。コーヒー生産量はロブスター90%に対しアラビカ種が10%のみとなっています。それは20世紀初頭にかけて葉さび病によりアラビカコーヒーの大部分が壊滅し、生き残った標高1,000m以上の地域のみでしかアラビカ種が栽培されていない為です。スマトラ島のアラビカコーヒーは、マンデリンとも呼ばれ、深い緑色の生豆、コクのある風味で日本人のコーヒー通に親しまれてきました。近年のスペシャルティコーヒー産業の発展から、アメリカ市場でもそのコクのある風味から、大変人気のあるコーヒーです。スマトラ島のトバ湖南部のリントンニフタ村があります。リントン周辺にはキリスト教を信仰するバタック族が居住し、コーヒーを中心とした農業を営んでいます。バタック族は、言語の違いによる6つ民族(トバ族、カロ族、シマルングン族、パッパク族、マンデリン族、ニアス族)から成り立っています。名称である「タノバタック」は「民族の大地」を意味します。様々な民族からなるバタック族にとって、コーヒーは共通の重要な農産物です。伝統的なスマトラ式での精選方法を代々受け継いでいます。火山灰土壌、有機物に富んだ肥沃な土壌とマメ科植物をシェードツリーとし(窒素固定)、肥沃度や土壌水分の安定の為のマルチング、手作業による除草、牛豚の排泄物+コーヒーパルプ+雑草を原料としたコンポストに化学肥料を年間1、2回施肥し、理想的な環境下で栽培しています。コーヒーの樹から収穫された、熟したチェリーを、各農家が木製のパルパーで皮むきし、パーチメントを10-12時間プラスチック桶で発酵処理します。その後、浮く未熟な豆と夾雑物を除去、粘液質をきれいな水で洗い流し、天日乾燥します。輸出業者で再度乾燥された後、パーチメントは脱穀され、比重、大きさ、ハンドピックで選別され、良い風味を出すよう最良の状態に仕上げます。タノバッタクは、生産者、仲買人、輸出業者が連携し、安定的、継続的な取引により、高品質を維持しております。 風味は、マンデリン特有のハーブ系の風味に加え、チョコレート、バターのような触感、更に雑味が少なく、クリーンな風味をお楽しみいただけます。
1500円/250gパック(税抜き)
さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。

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2016.08.14

プロのつぶやき860「はじまりの秋」

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プロのつぶやき860「はじまりの秋」
残暑お見舞い申し上げます。お陰さまで、8/11(月)でさかもとこーひー開店23周年を迎えました、ありがとうございます。まだまだ頑張っていきます、もっとも息子がフルに入るようになって5ヶ月…日に日に店の仕事を憶えて行ってますから…その教育トレーニングのウエイトが大きくなっています。
毎日オリンピックで盛り上がっていますが…僕は錦織選手の試合を観るために、8時9時に寝て夜中に起きています。Twitterで知り合ったアメリカ在住のYさんがアメリカの解説を翻訳してくださって…その内容に大きく頷いています。
感動的な体操の演技ですが…日本だと着地が出来たかどうか…あとは苦労話や家族愛にいってしまい…その演技のどこがどう素晴らしいのか凄いのかがあまり伝わって来ないのです。
勿論、体操の経験者やおっかけするようなマニアックなファンには分かることでしょうが…普通のスポーツファンに分かるような解説の技術の未熟さを感じます。
Yさんのツイートでは…「「ひねりの位置が高く、空中でもしっかり脚が揃っている、目がしっかり床を見ている」などと。「世界中で誰も内村のようには出来ない!パーフェクト!」を連呼。」とTVで興奮気味に解説していたと伝えてくださいました。一般のスポーツ好きの人が、その競技の素晴らしさをもっと楽しめるよう解説がスポーツの豊かさにも繋がると思いました。
それは、スペシャルティコーヒーの世界でも同様に感じていて…同業者やマニアックな人以外の、それほどコーヒーについて詳しく無いけれども、とってもコーヒー好きな方ってとっても多いですし…そのような方がスペシャルティコーヒーの魅力を感じやすく、日々楽しめるような「解説の技術」が必要だと思ってます…勿論、そのような魅力のこーひーをお届けすることが前提ですけれども…。
そんなこんなで…アルバムデビュー前からファンで応援している外山安樹子トリオの5枚目のアルバム「TRES TRICK」のレコ発ライブに先月@千葉港クリッパー行ってきました。
きれいなメロディーで、尖ったプレイの外山安樹子トリオですが…アルバム毎に成熟し…5枚目にしていよいよ三位一体と言いますか…呼吸が阿吽すぎて息止まりそうな演奏に没入してきました。
で、何曲目でしたか外山さんのMCで…小一から高校生まで習っていたピアノの恩師に再会し、その先生の還暦の会で演奏することがあり…その還暦の会で、これから乗馬、英会話、介護の資格、海外旅行バンバンするのと先生が仰ったそうです…そんなエネルギッシュな先生への感謝の気持ちから曲が出来て…還暦を過ぎると「人生の秋」と言われるそうですが先生にとっては「はじまりの秋」なんだなぁーとネーミングされたそうです。
僕も還暦を過ぎて61になり…まだまだ20年は元気に仕事をして…さかもとこーひーの魅力の可能性を追いかけていこうと思っていますが…昨日も眼鏡を新しく作りに行ってきましたが…身体の衰えを実感する日々で…特に目が疲れやすいですが…「はじまりの秋」っていいなぁーとしみじみとライブでこの曲聴いていました。
開店前にCDで「はじまりの秋」を聴いていたら…ふとブレンドが浮かんできたんです。外山さんにメールして…「はじまりの秋」のネーミングの許可を頂きました。
このところ…アフター・ダーク、カフェビーボ、カラーズ、アローン、デイドリームといった…グアテマラ・エルインヘルト・パカマラやグアテマラ・エルインヘルト・ゲイシャ…パナマ・エスメラルダ・ゲイシャ…といった通常ブレンドに使わないようなパカマラ種やゲイシャ種をブレンドしたりしてきました。
今度の「はじまりの秋」はオーソドックスな豆を使いながら…ヘビーユーザー、マニアックな方から詳しく無いけどコーヒー好きな方まで…スタンダードな魅力を際立つようにイメージしています、ご期待ください。
(因みにさかもとこーひーの紅茶「Calm Days」は、外山安樹子トリオのアルバム「All is in the Sky」の収録曲からお借りしました。)
さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。

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2016.08.07

プロのつぶやき859「1000人の常連さんがいれば…。」

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プロのつぶやき859「1000人の常連さんがいれば…。」
*8/13(土)~8/15(月)夏休み頂きます、ご不便おかけします。
立秋の朝、真夏の日射しがきついです…昨日はその暑さから逃げて…80歳のロバート・レッドフォードを観に「ロング・トレイル」千葉劇場に行ってきました。レッドフォードがこの「ロング・トレイル」の構想が上がった時に、相方にポール・ニューマンを考えたとツィートで見て…10代に「明日に向かって撃て」や「スティング」でやられた世代にとって感慨深いものがありました。
そうそう、開場前にけっこう次々とお客が来て、どんな人が来てるのか見ていたら、シニア料金ばかりで…70%以上シニアでしたか…もっとも僕もシニア料金1000円で観てますが…最近10代20代の頃のように映画館に通うようになりました。本を読むのが辛くなったので…ライブに落語に映画が合ってます。
春に40周年記念ツアー終わった後のインタビューが山下達郎のファンクラブ会報誌「TATSURO MANIA」にあって、とっても興味深い内容でした。
今回女性のコーラス2人が変わったのですが…シュガー・ベイブのような雰囲気に戻したいと思って、新しいメンバーを選んだそうで…新しいコーラスはR&B色のない、素直な発声のお二人だと言ってます。
なるほどなーです…上手いのは当たり前ですが…前のコーラスのお二人も勿論素晴らしいですが…毎年ツアーをするようになって…頑固に変えないものを守りながら…変えるところは変えて新しい魅力を届ける…そんな感じでしょうか。
メンバーが変わるとなんかさびしい感じがしますが…新しいメンバーもすぐに好きになってしまっているんですね。
慣れているし、素晴らしいからと言って、それに甘えないで、ステージに新鮮味をだしていく姿勢は大切だと思いますね。カスタマーオリエンテッドで…自分の商品や表現を磨いて行き、マンネリに陥らないことですね、よーく分かります。
バンドのメンバーは人間性と音楽的技量の一致が大切だそうで…上手くても人間性が合わないと難しいし…人間性良くても下手じゃダメだし…メンバーの技量の話しで…キーボードの難波さんはお互い25歳の時から一緒にやっていて、もう38年の付き合いだけど…とてつもなく上手くなったと思う…ピアニストとしての音楽的な表現力は本当に大したもの…とそんな正面切って褒めるようにことあまり無いので、なんだか嬉しくなりました。
そうそう…ピックをきれいに投げる話しから、落語の愛宕山でかわらけを投げる要領で説明したのには腹を抱えて笑いましたね。
で、達郎のコンサートは…1000人キャパがちょうどいいけど、ペイしないので、2000人クラスのツアーになっているそうです。確かにNHKホールの3500人と地方の1500人は雰囲気違います。
自分がメインストリームだとは一度も考えたことが無くって…主流だったらこんなに面倒なツアーしないと続きます。武道館やアリーナ、ドームでやれば回数少なくすむものを1500人2000人のホールを旅から旅で訪れてますからね、確かに面倒でしょう。
63歳にもなって3時間15分のライブをやるのか…サブカルチャーからでたという一種の使命感で…お客は10万人もいれば十分…だけど、その10万人は本当に選ばれた人たち…だと言っています。
たまたま縁があって、山下達郎を一種の定例行事のように考えてくれている、その10万人をどれだけ満足させるのかが大事なんですと…。スターバックスやユニクロのような拡大資本主義ではないから…不特定多数に向かわない姿勢は主流にはなり得ないだと…お客はリピーターや集約型が多いんだと。
ほんと同感ですね…規模は違いますが…アドバイスしている同業の独立開店した若い店主には…1000人の常連さんがいればやっていけるから…とにかく常連さんが1000人になるよう毎日毎月積み重ねていきなさいと言ってます。(さかもとこーひーは常連さん1000人よりも多いですけどね…。)
カフェは敷居が低く、多店化しやすいのでスタバはビーンズショップからカフェに切り替えて世界的に拡大したのだと思ってます。ビーンズショップだとお客さん少ないし、開店してもパン屋さんケーキ屋さんのようにはお客さんドッときません、地味なものです。
だからこそ、地域に根付いて常連さんが増えると、大きな会社は手間がかかって急拡大しずらい豆売りには本気にならないので、長く商いしていけます。勿論、地域のコーヒー好きな常連さんに必要とされて、喜ばれるのは、なによりのやりがいです。
で、美味しさって…不特定多数に向けた美味しさと常連さんに向けた美味しさがあると思ってます。不特定多数向けは手探りで表面的な美味しさになりがちなんです。常連さんに向けた美味しさって…常連さんとのコミュニケーションが前提なので…面倒ですけど大事なんですね。
素晴らしい3時間半のライブ意外に…そんな10万人のお客を大事にするようなところも合うんでしょうねー。
ただ、独立開店する人の多くが、喫茶も豆売りも卸もやってしまうんですね。それは先輩の大御所TさんもHさんも喫茶併設のグループを展開しているのでも分かります。
詳しく話すと長くなりますが、ひとりふたりで営業する店なのに、あれこれ同時にやるとなかなか難しいのが現実です。ビーンズショップのお客さんの増やし方が確立できていないからですね…同じコーヒーで商いしていても…飲食業と製造小売り業はちがった仕事なんですけどね…余談でした。
さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。

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