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2017.01.01

プロのつぶやき880「2017年新春こーひー放談」

20160103

プロのつぶやき880「2017年新春こーひー放談」

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

1/4(水)から通常営業です。

元旦が日曜日ですので、前倒しで大晦日の午前中にこの「新春こーひー放談」を書いています。12/29で通常営業を終わり…その晩は幕張本郷サンク・オ・ピエさんでスタッフとお疲れさま食事会…30日は大掃除しながら、駆け込みの発送をして、ご来店の常連さんにこーひーお渡しして…無事終了しました。

2017年は…まず、2月の中米産地訪問のスケジュールが見えて来ました…2週間位です、まぁ息子が行くので、僕は店で普通に仕事していますが…。

息子の産地訪問は3年目…「グアテマラ・エルインヘルト農園」も3回目の訪問になります。毎年同じ収穫期に同じ農園を訪問することで…徐々に理解が深まってくると思います。エルインヘルト農園は考え方も技術も最高レベルだと思ってますので…その体験と年々向上しているカッピング技術が重なってくるでしょう…ひたすら基礎固めです。

僕個人としては…還暦になってあっという間に時が進み今年の夏で62才…60代を職人仕事のピークにしようと思ってきたのですが…そろそろその真っ盛りを迎えます。

といっても、今更何が変わる訳でもありませんが…「上質さと気軽さ」を大切にしながら…「ホームこーひー」「ホームタウンこーひー」…「とびっきり普通に美味しいこーひー」にフォーカスしていきます。

「上質さ」では…サンク・オ・ピエのXマスディナーコース専用ブレンドで…「ヴァローナマンジャリのガトーショコラ」…「イチゴのフィユアンティーヌ」…「カフェ・エクルのアイスクリーム」…といったデザートに…深煎りコロンビア、深煎りエルサルバドル、グアテマラ・エルインヘルト・イエローナンス、グアテマラ・エルインヘルト・ゲイシャを使いました。

29日の食事会でシェフがこのデザートを用意してくださり…このブレンドと一緒に楽しみましたが…今回、Xマスディナーを召し上がったお客様に…このこーひーが最初のひと口の印象がとてもご好評で…さらにデザートを一緒になった時の美味しさもとても喜んで頂けたそうです。

自分で味わってみても…深煎りコロンビアと深煎りエルサルバドルの円やかな口当たりとグアテマラ・エルインヘルト・イエローナンスとゲイシャの華やかなさが最初から印象的で…勿論、ガトーショコラやフィアンティーヌのイチゴ、カフェ エクルのアイスクリームも受け止め、さらに次のひと口を誘い、こーひーが余韻を引き立てる…ご機嫌でした。

シングルオリジンでは…「グアテマラ・エルインヘルト農園」で5種類…「パナマ・エスメラルダ農園」で2種類…あと「コスタリカ・シンリミテス農園」もありますし…エチオピアでは「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」「エチオピア・モカナチュラル」…ケニアもいくつか毎年お届けしています…ブラジル、コロンビアもマンデリンも素晴らしい豆お届けしています。

シングルオリジン、ブレンドと年々整ってきました相変わらず生豆の高騰は続いていますが…クオリティ落とさず、価格維持にも努めています。

紅茶も大好きですが…スペシャルティコーヒーを自家焙煎しなければこのような仕事は出来なかったと思うと…紅茶からコーヒーに変えたのも必然だったんだろうなと振り返ります。

そして…「とびっきり普通に美味しいこーひー」を素材から手当し…さらにドリップバックの次の形も準備して…「気軽さ」も大切にしていきます…「上質さと気軽さ」に磨きをかけていこうと思ってます。

それと…さかもとこーひーは今年で24年になります…紅茶の店テ・カーマリーを10年やってましたので…合わせると自営独立して34年…早いものです。

喫茶の仕事に就いてこの春で43年、コーヒーや紅茶、商いのことを時間をかけて学んできました。元々ビジネスを大きくする意欲に決定的に欠けていますので…自分の好きな仕事を妥協しないで続けて、家族が普通に暮らして行ければ最高だと思ってきました。

と、欲が無いことを思っていましたが…現実にはそれが如何に難しいことか思い知り、商いのことも色々と学んできました…

何時諦めても不思議でない状況が長く続きました。

お陰さまで、普通に暮らせるようになり…美容の仕事の長男にも店を継ぐ次男にも充実した仕事になるよう色々と伝授していますが、業界にも地域にも若い経営者の後輩が増えてきました。それぞれが、けっこうなブラックな環境で若い時から毎日地道に仕事して身につけた専門的な技術があります。

そして大きなリスクをしょって独立したのですが、仕事の技術と経営は全く別物で、経営に関してはそれぞれの業界の慣習や常識レベルで、たまたま商売が当る人もいますが、それが長く続くわけでは無いですし、ほとんどの店の実情は苦しいものです。

そういったお店は無くなると…「良いお店だったのに、残念だねぇー」そんな声を聞きますが…お客さん少なかったから無くなったんです。

なので、頑張っている専門店が地域に馴染んで必要とされるようになり繁盛できるようサポートするのもこれからの役割だと思っています。

大手チェーンの拡大は生活が便利になりますので、それはそれで良いと思っていますし、自分でも利用していますが…それだけでは暮らしがさびしい…大手チェーン店と魅力的な個人店、両方が地域にあると暮らしが豊かになると思ってます。

最近コーヒー業界でも、他の業界でも、若い人の独立が目立っている感じです…せめて縁のあった人には伝授して、その地域の暮らしが心地よいものになると成長期の終わった日本でもその地域の暮らしが成熟していけるような気がしています。

そんな「2017年新春こーひー放談」でした。

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。

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