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2017.01.22

プロのつぶやき883「一汁一菜でよいという提案」

20170122

プロのつぶやき883「一汁一菜でよいという提案」

1月も半ば…いよいよ冷え込んできました、くれぐれもご自愛ください。

新しいこーひーを先週ご紹介しましたが…「コロンビア・アピア」のご注文が予想よりも多く、みなさんがどういった美味しさを求めているのかの参考になっています。

勿論、定番安定の「ハートバレンタインカフェ」「陽だまり」は人気ですし…「ケニア・ワトゥハ」「グローリア」のご注文も目立っていますので…励みになります。

先週プライベートで博多に行ったのですが…お土産に大好きなケーキ屋さん16区のキュイッソンフレーズというイチゴのパイと奄美パッションフルーツのシフォンケーキ等買って来たんです。

キュイッソンフレーズはリッチでサクッと心地よいパイに焼いたイチゴの濃縮された風味が豊かで驚きました。ちょうど、サンク・オ・ピエのジビエコースデザート用のブレンドを作ったところだったので…淹れたらドンピシャでご機嫌でした。デザートは栗粉、カラメルショコラ、フランボアーズがポイントで…粉とフランボアーズ、イチゴが重なって合いそうに感じたんです。

奄美パッションフルーツのシフォンケーキには最初ケニア・ワトゥハを淹れたら…スタッフさんがえ~ケニアですかぁ~?と首を傾げてましたが…シフォンケーキをひと口、ケニア・ワトゥハをひと口…歓声をあげて喜んでました。翌日はグローリアを淹れて、これも合うなーと思っていたら…スタッフさんはケニア・ワトゥハの衝撃が大きかったようで、ケニア・ワトゥハのほうが印象が強いと…なるほど。

そんなこんなで…博多の行き帰りで「一汁一菜でよいという提案」土井善晴著を読みました。

土井善晴さんは同世代、僕よりも2才下なんですね…やはり僕の世代ではお父さんの土井勝さんの印象が強いです。土井勝さんの息子さんということは知っていましたが…お父さんの後を継いでいる料理の先生かなっていう印象で、あまり詳しくは知りませんでした。

最近TVの「プレバト」でタレントが盛りつけた料理の話しをするのを観て…なるほど、たんにプロの原則だけでなくて、基本を踏まえながら自在なところがあるなと興味を持ち出したところ…「ほぼ日」で対談があって、この本を知りました。

昭和30年代40年代に育った世代は…もう餓えを知りませんが…戦後は食べるものに不自由してひもじさがベースにあったようです。白いご飯がご馳走だった時代なんでしょう。家庭料理に肉や洋風なものには縁遠い頃でしょう。

そこから、戦後成長期が進み…洋風化、肉乳製品…小学校の頃にウインナーソーセージやハンバーグ、スパゲティを知り…高校の頃マクドナルドやピザ、チーズケーキ…そんな時代でした。

さらに外食が当たり前になり…ケーキ屋さんやパン屋さんが街に増えてきて…店の情報、料理やケーキパンの作り方の情報が増え…料理教室もまずは洋風なものから和食中華のプロの料理を家庭でも作れるようになり…最近はパーティー料理教室も人気になっているようです。

そんな時代を生きて来て…喫茶、紅茶、コーヒーを仕事としてきて…さかもとこーひーはホームこーひーを大きな柱にしてきたのですが…この「一汁一菜でよいという提案」では…食は日常、プロの料理と家庭料理の違いを伝え…家庭料理の新しいスタイル、基礎の提案をしています。

膝ポン!!…でした。

以前からレストラン料理、料理屋料理と家庭料理の違いを感じていましたが…日本が豊かになるに連れて、レストランや料理屋の料理を家庭で出すのがご馳走…そんな流れになっています。

21世紀が進んでいる今の家庭の暮らしは…昭和のままにはなりませんし…しかし、やはり和食の伝統もまだあります。そこで「和食を初期化する」とあります。

勿論、レストランや料理屋の料理を家庭でも楽しんで良いのですが…基本は和「一汁一菜でよいという提案」なんですね。

公民館や学校から、さかもとこーひーのこーひーレッスンのお申し込みがあった時…「美味しいコーヒーの淹れ方教室」このタイトルだけは避けて頂いています。

コーヒーというと「淹れ方」の話しばかりなのが変わりません…シンプルにお湯を注いで4分置くだけのカフェプレスでさえ、色々な淹れ方が飛び交っています…料理では無いコーヒーでさえ、プロの淹れ方が売りになっています。

さかもとこーひーのホームこーひーでは淹れ方云々をうるさく言いません…勿論、多少のポイントはありますが…それよりもお好みのこーひーを日常的に暮らしの中で楽しんで欲しいのです。

プロの料理の魅力は素晴らしいです…しかし、家庭料理も良いものです。凄腕のバリスタの淹れたエスプレッソやラテは家庭ではなかなか味わえない魅力があります…暮らしの中のコーヒーも魅力的だと思います。

(因みに、さかもとこーひーの試飲は金属フィルターを使ったコーヒーメーカーです。浄水もブリタで、家庭と同じ環境器具で淹れています…淹れ方云々では無いことを大切にしています。)

「一汁一菜でよいという提案」…読み終わってとっても心地よくなりました。時代時代に家庭と暮らしがあり…そんな今の時代の家庭料理を考えているなぁーと共感を持ちました。

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。

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