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2017.07.23

プロのつぶやき909「アニバーサリー2017、パナマ・レリダ、ボリビア・アルベルト、グアテマラ・サンタクララ、木陰」

20170723

プロのつぶやき909「アニバーサリー2017、パナマ・レリダ、ボリビア・アルベルト、グアテマラ・サンタクララ、木陰」

梅雨明け前から猛暑の千葉ですが…梅雨明けしました…みなさん、くれぐれもご自愛ください。

テニスもボクシングもひと段落して…夕食後録画観戦の楽しみが無くなり…40年位前のFM東京の山下達郎「コーラスなんてこわくない」を久々に聴きました。

2声、3声のコーラス…4声のコーラス…と自分でコーラスしながら解説していきます。30前から今と同じスタンスなのは当たり前ですが…可笑しいです…まぁ、ひとのことは言えませんが…。

2声デュオの親しみやすいコーラス…3声になると響きの豊かさが美しく、さらにオーケストラにも合わせやすいと聞き…おぉ!ブレンドと同じじゃないかと。

さかもとこーひーのブレンドは3種類の豆が基本となっていますが…2種類のブレンドもあります。今回ご紹介する「木陰」は「グアテマラ・ラスロサス」と「ボリビア・アルベルト」で…真夏の木陰の涼しく吹き抜ける風をイメージしていますが…2種類のブレンドでシンプルにバランスをとっています。

3種類のブレンドはたくさんあります…ベースになる豆があって、そこに2つの違うキャラを重ねて表情を加えて行きます。パンやケーキ、食後に合わせる幅が広いのも3声コーラスに重なっているように感じます。

4声のコーラスになると…厚み、円やかさがより豊かになり…バーバーショップスタイルという伝統的なコーラスと…さらに発展させたフォーフレッシュメンスタイルという響き華やかさ輝きが魅力的なものになるそうです。

僕はどちらのスタイルのコーラスも大好きですが…フォーフレッシュメンスタイルに影響を受けたビーチボーイズのコーラスが好きなので…その華やかさ輝き美しい響きが魅力的だと思います。

そこで…今回の「アニバーサリー2017」やご好評頂いた「デイドリーム」や「カフェグローリア」「ターナー」や「アフター・ダーク」「アローン」に…フォーフレッシュメンスタイルのコーラスと相通じるものを感じて…ひとりニヤニヤしていました。

因みに…同じ4声でもバーバーショップスタイルは…エスプレッソブレンドかなと思います。2種類のグアテマラにブラジルやマンデリン、或はコロンビアを使って華やかに厚みや豊かさをイメージしています。

まぁ、お遊びのこじつけですが…。

そんなこんなで…真夏に向けてのこーひー5つをご紹介します。

まず…24周年記念の「アニバーサリー2017」…フローラル感が魅力的な「パナマ・レリダ」…ハーブミント系キャラの「ボリビア・アルベルト」…フローラル&チョコレート「グアテマラ・サンタクララ」…真夏向け涼しげな「木陰」です…お楽しみください。

【アニバーサリー2017】

毎年ご好評頂いているアニバーサリーブレンドですが…24周年記念の「アニバーサリー2017」は…「アニバーサリー2016」やご好評頂いている「デイドリーム」「カフェグローリア」と同じように「パナマ・エスメラルダ・ゲイシャ」を使おうと決めていました。

ゲイシャを使ったブレンドも数を重ねてきましたが…今回は「デイドリーム」と同じように「グアテマラ・エルインヘルト・イエローナンス」をベースにして…そこからの違いを…「ボリビア・アルベルト」「パナマ・レリダ」で真夏向けに仕上げました。

「デイドリーム」は「ケニア」と「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」ですので…そこの違いですね。「ボリビア・アルベルト」は毎年この季節にありますので…「パナマ・レリダ」をここで使ってブレンドでも、シングルオリジンでも出せるようにしたんです。

これはもうフローラル、フルーティ華やかな輝きがベースになっています…まぁ、アニバーサリーブレンドですから…そこから円やかさ、バランスの良さ…「ボリビア・アルベルト」のミント系キャラの涼しげな爽やかさ…「パナマ・エスメラルダ・ゲイシャ」の気品あるフローラル&シトリックで決まりです。

これからしばらく暑い日々になりますが…柔らかく円やかな口当たり…ボリビア・アルベルトやパナマ・エスメラルダ・ゲイシャが効いている上品なフローラル&柑橘系の爽やかな余韻を涼やかにお楽しみください。

2000円/200gパック(税抜き)

【パナマ・レリダ】

フローラルな素晴らしい香りと柔らかな口当たり、優しい甘さと余韻…「パナマ・レリダ」を真夏に持って来ました。

パナマこーひーと言えば「パナマ・エスメラルダ・ゲイシャ」が有名ですが…それ以外にも「ベストオブパナマ・アルティエリ」「パナマ・ベルリナ農園」「ベストオブパナマ・カフェランダウ」等々いくつものパナマの素晴らしいこーひーを今迄ご紹介してきました。

それらのこーひーはパナマ共通の魅力で…口当たりの柔らかさと繊細さに上品な甘さが素晴らしいと思います。優しいだけで無く、滑らかと共に、フルーティな甘さが素晴らしいですね。

復活してご紹介できるようになって4年目の「パナマ・レリダ」…さかもとこーひーがスペシャルティコーヒーに取り組みだした初期の頃にお届けして、とってもご好評いただいた農園なんです、もう10年以上前になるでしょうか。

まず、クリーンで素晴らしい香りですが…ジャスミンな感じのフローラルにフランボアーズな感じもおいかけてとっても魅力的です。そこに、ジューシーな味わいが甘さと一緒に感じられます。アプリコット、ピーチやベリー、オレンジとフルーツ感が印象的です。

バランスの良いやさしい甘さが長く続きますが…余韻に柑橘系の煌めきがあってそれが爽やかさやキレの良さを引き立てていますね。

4年目の「パナマ・レリダ」はますます際立っているように感じました。ピーチやフローラル感は勿論のこと…生き生きとした味わい…口当たりの滑らかさ繊細さ…冷めてからの優しい甘さがより際立って魅力的だと思います。

品種: ティピカ、カツーラ種

栽培地: ボケテ地域 北西部

標高: 1,600~1,700m

収穫時期: 1月から3月

生産処理: 水洗方式(FW )、天日乾燥

ゲイシャ種で最近話題のパナマですが、パナマのコーヒーはその甘い風味で日本の消費者に親しまれてきました。コスタリカ国境沿いのボケテ地域は、コーヒー生産で最も有名な地域です。花卉栽培が盛んな同地域は、気候が良く、近年欧米からの観光客が増加しており、レリダ農園など、コーヒー農園内にホテル(ロッジ)を併設しているところがあります。また最近同地域内では宅地化が進んでおり、コーヒー栽培が難しい環境にあります。元来生産量がコスタリカの一か月分といわれ、生産量が少なく、品種、処理方法、マイクロロットなど個性と品質で勝負というのが最近のパナマの傾向です。

レリダ農園は、パナマで最も標高の高い、素晴らしい生産環境に恵まれた農園の一つです。この農園で素晴らしいコーヒーが出来ないわけがないと関係者からいわれていた程です。2001年のベストオブパナマ品評会で見事優勝、その後数回の入賞を経て、高品質コーヒーを産出する農園として認知されてきました。しかしながら2000年代後半、経営上の問題から品質が低下し、市場から姿を消しました。2011年より新しいオーナーによる経営がスタートし、農業技師を招き、新しい生産体制が始まり、農園内のホテル、レストランもリニューアルオープンしました。

新しい体制でスタートした中で、農園内の区画に着目、セレクトされましたのが、このマイクロロットです。元来レリダはパナマの甘さに、柑橘系の酸がある素晴らしいコーヒーですが、このマイクロロットは農園内の標高の高いところで生産されたものですが、非常に強い果実味が感じられる個性的なロットです。今後も続くレリダ農園の新しいプロジェクトにご期待下さい。

2000円/200gパック(税抜き)

【ボリビア・アルベルト】

一般的には、まだあまり知られていないボリビアのこーひーですが…さかもとこーひーでは、年々その魅力が伝わり…リピートするお客様が増えています。透明感がきれいな味わいと、ほのかなミントのキャラクターが夏にぴったりだと思って…毎年夏にご紹介しているのも…この「ボリビア・アルベルト」が人気になっている理由のひとつだと思います。

さて、その「ボリビア・アルベルト」の魅力ですが…まず、口当たりのとっても優しい円やかさと甘さだと思います。この優しい円やかさが人気のひとつの理由になっているんでしょうか?

今年も、ジューシーさが引き立ち、すっきりとして爽やかなフローラル感もあってさらに魅力的だと思います。

その優しい魅力は…透明感がきれいな味わいとなって、爽やかさや円やかさといった印象になっていると思います。勿論、そこに華やかな甘さが寄り添いますので、さりげなく個性が際立っています。

そこに…ココア的な円やかなコクが加わっています。チョコレートまでいかないココア的なコクが加わると、優しい口当たりだけでは無い満足感が高まってくると思います。

さらに…ミントのような爽やかな印象が寄り添っています。ほんとさりげないミントの印象なんですが…さりげなくても、このミントのキャラクターがあることで、グッとキャラが立ってきます。余韻には、オレンジのような柑橘系の魅力があって、華やかさを加えています。完全に冷めてから、たっぷりのミルクを加えるのが、僕の好きな飲み方です。(アイスこーひーにすると…コーヒーとは思えないきれいで爽やかな味わいを楽しめます。)

農園名:カフェ アルベルト ポマ

生産者:アルベルト ポマ

エリア:カラナビ

プロセス:フリーウォッシュド

品種:カトゥアイ

標高:1,700m

カラナビ地方、ロア地区に居を構える農協、APROCAFEに所属する当農園の生産者は1970年からコーヒーの栽培に携わり、家族の協力を得ながら素晴らしい品質のコーヒーを生産しています。コーヒーの栽培は肥沃な土壌の恩恵を受け、それによって得られた収穫で彼らの生活が成り立っています。栽培に関わってから30年、農園は常に品質の向上に努めてきました。近年ラジオ放送によって知ることとなったカップオブエクセレンスにも精力的に参加しており、その品質には定評があります。

2000円/250gパック(税抜き)

【グアテマラ・サンタクララ】

3年連続で息子が訪問したグアテマラ・ アンティグアの農園です、さかもとこーひーでも毎年使って…その柔らかな口当たりとチョコレート系の華やかな甘さが人気です。

グアテマラ特有の華やかさが魅力ですが…この「グアテマラ・サンタクララ」はとても口当たりが柔らかく…素直で親しみやすい魅力を持っています。ミルクチョコレート系のキャラにオレンジの明るさもあり…円やかな甘さの余韻が素晴らしいと思います。

ほんの少し深く焙いてあるので…その円やかさに深みのある味わいからフローラルやハニーライクの香りが立ち上がり、滑らかな口当たりと甘さが一体となって素晴らしいです。冷めてくると滑らかさに明るい華やかさが感じやすくなり、オレンジなキャラクターも顔を出して爽やかな余韻が長く魅力的です。

以下は2年前の紹介文です。

「2月に息子がグアテマラ・コスタリカに行った時、最初に訪問した農園がこのグアテマラ・サンタクララなんです。オーナーのリカルドさんに収穫の真っ只中案内して頂き…スペシャルピッカーズという完熟した最高級のコーヒーチェリーを識別するための知識技術を持った15-25人のグループがブルボンシトという品種を収穫していたそうです。

完熟した真っ赤で少し紫がかり、ツヤもあり美しかったと言っています。さらに、完熟したコーヒーチェリーは甘くみずみずしくジューシーで…「コーヒーはフルーツだ!」を実感した瞬間だったようです。

開店以来21年…さかもとこーひーの魅力を支えて来たのが数々のグアテマラこーひーです。最初、何故だか分からないままグアテマラこーひーに惹かれ…グアテマラこーひーって凄いなぁーと思っていたんですが…徐々に、そのハニーライクと言われるフローラルな華やか香りとハニーライクと言われる甘さが一体となった魅力に惹き付けられているんだろうなぁーと思うようになりました。

この「グアテマラ・サンタクララ」のサンプルをカッピングした時…深く焙いていないのに深煎りの魅力に通じるような個性を感じました。この「グアテマラ・サンタクララ」を少し深く焙煎したら…グアテマラこーひーの多様な魅力を又ひとつ楽しんでもらえるだろうと思い…即抑えたのです。

そのキャラクターを生かしてやや深煎りに焙煎して…フローラルさやハニーライクな魅力に加えて…やや深煎りにした豊かなコクのスイートチョコレートのような魅力に…円やかな口当たりと優しい甘さの余韻が際立って素晴らしいと思います。」

グアテマラ アンティグア サンタクララ農園 マイクロロット

品 種:  カツーラ種

栽培地: グアテマラ アンティグア地域

標 高: 1,550~1,880m 年平均気温24°C、相対湿度70%

オーナー: リカルド・セラヤ

土壌: ローム・砂質

雨量: 1,200mm

収穫時期: 1月から4月

生産処理: 水洗方式(FW )、天日乾燥

古都アンティグア周辺にそびえ立つ3つの火山は、アンティグアの伝統とその美しい景観を引き立たせています。 アンティグアはアナカフェが認定する8つの地域の中で、最も有名な産地の一つです。2000年には34の農園主が集まり、アンティグアコーヒー生産者協会が設立され、アンティグアの原産地統制呼称(アペラシオン)を守り、アンティグアコーヒーを価値あるものとなるよう活動を行ってきました。またアナカフェが支援するG P Sを使用したアンティグア・パイロットプロジェクトでは、各農園の地理的情報、土壌、気候条件、その他生産者情報がデータベース化され、ワインのような価値ある方向に向かう、今日のスペシャルティコーヒーにおけるアペラシオンのお手本になっています。アンティグアのコーヒーは、古くはドイツ等欧州の高級コーヒーとして使用されてきましたが、その後米国スペシャルティコーヒー産業の発展により、消費地が米国にシフトしていきました。実際、その確りとした風味とコクは、深煎りにも負けない、現在では世界の産地でも数少ない貴重なコーヒーです。セラヤ一族は100年以上に渡ってコーヒーを栽培してきました。現在のオーナー、リカルド氏は代々受け継がれてきたサンタクララ農園を拡張し、生産処理設備、カッピングルームの増強も行い、高品質コーヒー生産に尽力してきました。また、高齢化により、コーヒー生産が不可能となった農園にスタッフ(ピッカーなど)を送り込みアンティグアのコーヒー生産を絶やさないよう活動をしています。サンタクララ農園は、アンティグア南西部のアグア山の南斜面に位置する歴史ある農園です。サンタクララ農園では、1シェードツリーを多用した環境保全型農業の実践(生物多様性)2水洗処理工程で排出される汚水の浄化3ピッカーさんの子供たちのための奨学金制度4品種毎の区画管理(カツーラ、ビジャサルチ、ブルボンシト、近年ゲイシャ、パカマラにも挑戦中) を行っております。

1500円/200gパック(税抜き)

【木陰】

最後は、涼やかな真夏の爽やか系お勧めブレンド、10年目の「木陰」です。夏の日、木陰を吹き抜ける風の爽やかさをイメージしました。暑さにも、エアコンの風や冷たい飲み物にも疲れた身体に優しい、上品で美しい透明感が魅力的だと思います。そして柔らかな心地よい口当たり、余韻が爽やかな風のように優しいこーひーだと思います。

今年の「木陰」は…「グアテマラ・ラスロサス」と「ボリビア・アルベルト」のシンプルなブレンドです。

去年の「グアテマラ・エルインヘルト・イエローナンス」を「グアテマラ・ラスロサス」に替えて、ラスロサスの華やかさと円やかをベースにしました。

「グアテマラ・ラスロサス」の円やかな口当たり、フローラルハニーライク華やかな香り、余韻の爽やか円やかさ甘さが…「ボリビア・アルベルト」のミントキャラと一緒になって香りも味わいも素晴らしく、ほんと涼やか爽やかな「木陰」になりました。

ただ…「グアテマラ・ラスロサス」も「ボリビア・アルベルト」も高いこーひーなんですが…仕方が無いと思い切りまして…いつも通りの価格でお届けします。気持ちも身体もお財布も元気にしてくれると思います。暑さに負けず、涼やかにお楽しみください。

1500円/250gパック(税抜き)

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。

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