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2017.11.05

プロのつぶやき924「本来やりたい仕事と、お客様が求める商品への答え」

20171105

プロのつぶやき924「本来やりたい仕事と、お客様が求める商品への答え」

ようやく気持の良い秋晴れが続いている千葉です…お陰さまで「デカフェコロンビア」がご好評頂きまして…次の新しいロットが11/15(水)に出来上がってくるのですが…それまで後数個しか無いので、欠品してお待たせするかもしれません。申し訳ありません!!

オフィスパックやギフトでまとまってのご注文がありました…気軽なギフトに使いやすいというのは気がつきませんでした。コーヒーバッグの「カフェデイジー」や「カフェフィガロ」は欠品しそうになったこと何回かありますが…その度になんとか間に合ったのですが…今回はご不便おかけしてしまいそうです。

「カフェボッサ」も常連さんにご好評頂いています…なんでもっと早くこのタイプを気がつかなかったのか、反省してます。

今日11/05(日)はこれから…船橋珈琲フェスに顔を出して来ます。さかもとこーひーを使ってくださっている津田沼のBrownsoundcoffeeさんが去年に続き参加しているんで…さかもとこーひーが色々なコーヒー好きの方にどういった感じ方をされているのか興味深いです。

老舗から新しい店まで色々なタイプのカフェが参加しています…世間のカフェやコーヒーと比べるとさかもとこーひーはかなり異端で…まぁ、坂本が自分のスタイルで突き進んできたこーひーなので…世間を知るための勉強でもあります。

自分のスタイルと言えば…先日Facebookでお店を経営されているシェフが…「自分がやりたい本来の仕事と、お客様が求めて来る商品とを、どお折り合いをつけていくのかの難しを感じますね。」と書いていました…それに共感するシェフのコメントもありました。

僕はそういったテーマに対して答えを持っているので…少しその辺を書いてみようと思います。

春に日本政策金融公庫総合研究所の研究員おふたりのインタビューを受けたんですが…小規模な店舗を調査する担当だそうで…その時に、聞かれるだけではつまらないので逆に色々と聞いたのです。

印象的だったのは…公庫に融資の相談にくる方のほとんど多くが何の計画書も無いってこと…僕は35年前27の時の最初の独立の時に公庫から融資を受けましたが…レポート用紙に手書きで10枚以上の計画書を書いていきました…もっとも、今振り返ればダメだしの内容ですけれども…。

計画書をきれいに数字ならべて書いてくる人もいるそうですが…その数字の根拠が無いこと…そりゃそうです、これから独立するのに根拠も何も無いでしょう。

そして、共通する大きな課題が集客に困っていることだそうです…で、さかもとこーひーには売り上げや集客の根拠があると話したら、納得して驚かれましたが…。

まぁ、そういったことがありますので…修行して腕を磨き…リスクを背負って独立して…自分がやりたい本来の仕事があり…しかし、お客様が求めて来る商品との差を感じると…どう折り合いをつけていくのかが悩ましいところでしょう。

自家焙煎店でも、同じような悩みがあると思います…職人としての自我と商売の狭間でしょうか。自分の目ざすイメージがあって、それを強めると商売が厳しい…そりゃそうだ…お客さんはあなたの自我のためにお金を払うわけでは無いですからねー。

僕も20代30代の頃はそういう感じが強かったですね…うん?今でもそうだろう!! そんなこと無いです…さかもとこーひーになってからはそんなこと無いです…30代40代と時間がかかりましたが、意識を変えてきました。

まぁ、今でもやりたく無い仕事は全くしませんが…さかもとこーひーで出せないクオリティや魅力のものは売れるとしても売りません。

僕自身は…自分のしたくない仕事や商品は見向きもしない性格なので…その辺悩まなかったのですが…その分軌道に乗る迄時間がかかりました。

その時に気がついたのは…職人としての自分を使う、経営者としての自分の力量不足でした。職人としての自分に疑問を感じたこと無いですが…経営者としては長くダメでしたねー…それで、職人としての自分を生かす経営者になるための勉強をしてきました。(店を大きくするための勉強では無いところが…ここでも異端になってしまいます。)

まぁ、カフェ、自家焙煎店、レストラン、ケーキ、パン…そういったお店との付き合いが多いですが…独立しての商売の考え方ややり方はほとんどが業界の常識だったり、慣習ですね…しかも、成長期の成功体験の先輩の経験だったりです。

しかし、時代が変わり、お客さんは経験体験を積み、情報が増えて、さらに成熟し…輸入文化のジャンルだと本場を知っていたりする…お客は減り、店は増えている…全国的なチェーン店は失敗を繰り返しながら、真面目になってきているわけです。

で、答えは…「売る」ことを考えないこと…「お客さんが増える」ように考える事…しかも地域にお客さん、常連さんが増えるようにすること…なんです。

ドラッガーの有名な言葉「顧客の創造」がありますが…まぁ、それを地域でするわけです。

要注意は…「お客を増やす」では無くて…「お客が増えるように」…「お客を主語」にして考えることですね。

ん?…それでは「自分がやりたい本来の仕事」と繋がらない?…そこで、どういったお客か?…に進み…そのお客さんが増えるようにするわけです。

すると…「自分がやりたい本来の仕事と、お客様が求めて来る商品」が一致してきます…勿論、時間は多少かかりますが…段々一致してきます…お客が増えれば、売り上げも増えてきます。

勿論、大儲けはできないでしょう…そういう儲けが欲しい人は職人仕事は選ばないことですね…でも、家族がのんびり暮らして行くくらいはできるでしょう…上手くいけば跡取りもできるでしょう。

今迄、身内にしか話してこなかったことをはじめて書いてしまいました…ここから先を知りたい時は坂本に聞いてください。やる気のある職人には気持ち良く話します。

最新のTATSURO MANIA no.103 のインタビューで…映画やドラマの主題歌の書き下ろしについて、ここまで作品に寄り添って曲を作る方ってあまりいない気がするとの質問に…僕は座付き作家ですから。今は作品に合わせた曲を作れないミュージシャンが多いでしょうけれど…今は音楽が純文学化しているというか…俺はこれしかやらないっていうファインアート的な主張でも通用する時代になったってことかな?…主題歌を作って、製作チームが喜んでくれるというのは、何よりこっちが作品に寄っていくからですよ。…とありました。

アルチザン、職人としての自負を感じました。

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。

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