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2018.08.26

プロのつぶやき965「ジェラシー、ざまぁみろ」

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プロのつぶやき965「ジェラシー、ざまぁみろ」

8月最終週になりました・・・さかもとこーひーは「はじまりの秋」「ベラ・ノッテ」「ペーパームーン」とすっかり秋になっていますが・・・せっかく涼しくなったと思ったら又暑くなってしまいました・・・夜の涼しさだけが救いです。

「第3回ケーキとこーひーのワークショップ」が3回満員になりまして・・・みなさんのご期待に応えようと「第4回ケーキとこーひーのワークショップ」を・・・9/23(日)30(日)13:30~和洋の栗のお菓子と3種類のこーひー・・・とインフォメーションしたら数時間で9/30分5名のお申込で、さらに2名ありましたが、定員オーバーでした。9/23はまだ大丈夫です。

「和洋の栗のお菓子と3種類のこーひー」と言うだけで・・・お菓子は決まっていなかったのですが、みなさんの楽しみたいというお気持ちが伝わってきます。

で、さっそく市原市のエリソンさんへ行き・・・栗のお菓子の相談をしてきましたが・・・話しをする前に坂本さんこれ食べてと新作の「ドュルセ カフェ」が目の前に・・・ヴァローナのドュルセのムースにさかもとこーひーエスプレッソで作ったスュープレームカフェという事で・・・生地はヘーゼルナッツにピーカンナッツがアクセントになっています。カラメルっぽいドュルセにこーひー、ヘーゼルナッツが品良く豊かに魅力になってます。

そんなこんなで・・・津田沼のさかもとこーひー常連さんがBar GYPSYでさかもとこーひーを使った新作カクテルが出来上がったのでご一緒しませんかとお誘いがありました。

月曜日の夕方津田沼駅で待ち合わせ・・・常連さん行きつけの居酒屋で一杯・・・ポテトサラダ、しめ鯖、西京焼き、焼き鳥などおっさん大好きなつまみに生ビール焼酎・・・で、Bar GYPSYに向かいました。

Bar GYPSYには1年半くらい前にさかもとこーひー使ったカクテルいただきに行きました。とってもバランス良く、コーヒー屋とは違うアプローチのカクテルでとっても楽しかったんです。

で、前回が冬だったので今回は夏向けということです・・・達郎をBGMと、気を使っていただいてまずは珍しいジンを1杯・・・そして「大人のブラックルシアン」を・・・ブラックルシアンはカルーアというコーヒーリキュールにウオッカといったカクテルですが・・・エクルを使うととコーヒーの香りがポイントになると・・・カルーアのスタンダードなブラックルシアンはコーヒーの香りに物足りなさを感じていたそうです。エクルだと味わいがきれいなのでカクテルの邪魔しないし、香りが魅力になると・・・。

達郎の曲が変わるたびに、この曲はどうしたこうしたと機嫌良く喋りながら・・・常連さんはシェリー好きというかマニアなので・・・この夏さかもとこーひー界隈で流行ったエクルハイボール(ノンアルコール、エクルと強炭酸水)にシェリーを加えて楽しんでいると・・・で、色々なシェリーを楽しみながら・・・エクルハイボールに合うシェリーでの1杯が最高なんだと・・・まぁ、マニアの世界ですね(笑)常連さん曰く・・・こんなもの飲んでいるのは多分世界で自分だけだとニヤニヤしているそうです。

次は「ODORICO」というオリジナルさかもとこーひーカクテルです・・・シェリー、ラム、エクル、バナナリキュール・・・いや驚きました・・・ラムやバナナリキュールにエクルが合うのは分かりますが・・・豊かな魅力になるのは当然としても・・・なんとエレガント!!・・・キレ良く、バランス良く、余韻に豊かさが魅力になりながら・・・重くなく品良くエレガント(笑)さすが、その道のプロは大したものです・・・こちらの予想・イメージを裏切ってくれる快感でした。

さかもとこーひーは暮らしの中のこーひーを大切にしていますが・・・カクテルにしても、ワインやお酒焼酎、スコッチ・・・和洋料理やお菓子・・・コーヒーには長い歴史がありますが・・・それはコモデティといいますか、コマーシャルといいますか、スタンダードなクオリティレベルなんです。

さかもとこーひーがこの20年扱っているスペシャルティコーヒーといったプレミアムクオリティの歴史や成熟はそのようなジャンルほどでは無いので・・・ジェラシーがあります。

お茶、お酒、料理やお菓子・・・勿論それぞれにコモデティ、スタンダードなレベルのものがあり・・・そして成熟した際立ったレベルのものあり・・・その成熟さにジェラシーを感じるのです。

しかし・・・常連さんがシェリーでのエクルハイボールは世界で自分だけだろうと自慢したり・・・このようなカクテルの素材として使っていただいたり・・・「ドュルセ カフェ」のようにお菓子に仕上げていただいたり・・・フレンチでは幕張本郷サンクオピエシェフはもうさかもとこーひー自由自在に使いますし・・・津田沼のラシェットMシェフが料理のソースにこーひー豆使って見たり・・・「ざまぁみろ」って言いたくなるような喜びなんです。

色々なジャンルの成熟に一役買うことが出来て、ご機嫌になります。

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。

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2018.08.21

プロのつぶやき964「はじまりの秋、ベラ・ノッテ、ペーパームーン」

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プロのつぶやき964「はじまりの秋、ベラ・ノッテ、ペーパームーン」

お盆が過ぎて、一気に朝晩涼しくなりましたが・・・今朝、日曜はいつもより1時間ゆっくりで、朝7時に店に来てなんとエアコン要りません・・・びっくりですが・・・快適です。

我が家の扇風機はバルミューダで・・・自然の風がうたい文句で・・・ほんと風が優しくて気に入っていますが・・・通り抜ける自然の風には敵いませんからねー。

そんなこんなで…これで今年の夏は終わり…秋に向けてのこーひー3つをご紹介します。

まず…3年めの上品華やかな「はじまりの秋」…秋冬深煎り人気NO1「ベラ・ノッテ」…秋の爽やか系人気NO1「ペーパームーン」…どれもこれからの秋にふさわしい魅力いっぱいです・・・お楽しみください。

【はじまりの秋】

60代記念ブレンドが、ご好評頂きまして定番化しました…3年目の秋向けのブレンド「はじまりの秋」です。

1年ぶりにブレンドを作りカッピングしました・・・口当たりの上品な柔らかさに続く甘さ、余韻の華やかさがご機嫌です。

「はじまりの秋」と「アニバーサリー2018」を並べてカッピングしましたが・・・ひと口目の口当たりの良さや余韻の華やかさと・・・言葉にすると同じになってしまうのですが・・・「アニバーサリー2018」との比較が面白いです。

以下は、「はじまりの秋」を作った時のご案内です・・・外山安樹子トリオ、11年目に向かって・・・ニューアルバム「TOWARD THE 11TH」を9/16に発売するそうです。なんと、スタジオ&ライブの2枚組・・・CDデビューする前のデュオの時からファンですが・・・まだまだ攻めてますね。

私坂本の人生の秋が少しづつ深まっていってますが・・・先日WOWOWで伊東四朗さん80才のコントの舞台とメイキングを観ましたが・・・50数年現役で活躍していて尚今の時代の喜劇コント舞台で懐メロになっていません・・・同じネタが・・・稽古の時と、公演最初、最後とどんどんテンポアップして進んで行ってました・・・嬉しいです。

・・・

デビューの時からファンの外山安樹子トリオが10年を迎えるそうですが…その5枚目のアルバム「TRES TRICK」のライブでこの「はじまりの秋」を聴いていて浮かんだ新しいブレンドです。

秋と言っても人生の秋…60代を人生の秋というそうですが…冬の前の秋というよりは、秋がはじまるといったエネルギーを感じさせるネーミングです。

味の仕事に就いて43年…「はじまりの秋」のテーマは…オーソドックスに、バランスよく、さりげなくとんでもない…そんなイメージからスタートしました。

まずブレンドしたのが…グアテマラ・エルインヘルト・イエローナンス、モカ・イルガチェフェ(ハマ)、ケニアの3つで…結局決まったのもこの3つでした、ブレンド比率も最初にカッピングしたもので決定、1分もかからずほとんど頭の中でできたものを確認しただけでした。(息子には比率を変えての検証カッピングをさせましたが…。)

まず、華やかな印象がポイントです…フローラルやオレンジの印象…後味のキレが良くて…ひと口目から柔らかな口当たり…余韻は華やかな甘さからバランスの良さが次のひと口を誘います。

どなたにも親しみやすくバランスの良いオーソドックスな魅力…超常連さんには味わえば味わう程味わい深い…お楽しみください。

パウンドケーキや柑橘系、チョコレート系のケーキ…生クリーム系にも勿論合いますね。

「外山安樹子トリオの5枚目のアルバム「TRES TRICK」のライブで…ピアノの恩師の還暦の会で「これから乗馬、英会話、介護の資格、海外旅行バンバンするの」と先生が仰ったそうで…そんなエネルギッシュな先生への感謝の気持ちから曲が出来て…還暦を過ぎると「人生の秋」と言われるそうですが先生にとっては「はじまりの秋」なんだなぁーとネーミングされたそうです。」

先日イッセー尾形さんが「人生は秋からが楽しい」とインタビューで仰ってましたが…まぁ、そんなイメージです。

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2000円/250gパック(税抜き)

【ベラ・ノッテ】

2001年にデビューしたさかもとこーひーを代表する18年目の季節のブレンド「ベラ・ノッテ」…こーひーで常連のみなさんの暮らしに季節感を感じて頂きたいと思って作りましたが…「ベラ・ノッテ」で秋を感じるみなさんが増えています。

以前の「ベラ・ノッテ」ご紹介文です。

・・・

1993年の秋でしたから、そう、もう、8年も前になるんですね。《シーズンズ・グリーティングス アンド・モア》達郎のクリスマスシーズンに向けてのひとりアカペラとオーケストラをバックにしてのアルバムです。」…2001年に「ベラ・ノッテ」を発売した時の書き出しです。その《シーズンズ・グリーティングス アンド・モア》がこの夏に20周年リマスターで発売されました。

「そのアルバムの2曲目に、『♪This is the night,it's a beautiful night~♪』ではじまる綺麗な歌詞とメロディ・・・。それが『Bella Notte』 でした。1955年僕の生まれた年のディズニー・アニメ映画『わんわん物語(Lady & The Tramp)』の挿入歌です。子供の頃に見た思い出とスタンダードになっている名曲なので、度々聞いて、馴染んでましたが、達郎の見事な歌い上げで益々好きな1曲になりました。『Bella Notte』とは、イタリア語で『美しい夜』という意味だそうです。」…お陰さまで、さかもとこーひーを代表する季節のブレンドになり…「ベラ・ノッテ」を発売すると、毎年「あぁ!もーベラ・ノッテの季節ねー」といった感じで、常連さんの暮らしに馴染んでいます。

「それから、毎年毎年、秋から冬にかけて繰り返し聞くうちに、あぁ、良いタイトルだな~♪と思い始めました。いつか『Bella Notte』というブレンドをつくりたいな~!秋から初冬にかけて澄んでいく空、輝きをます星、ピ~ンと張りつめる冷気、深い闇・・・そんな『美しい夜』のイメージです。」…深煎りのブレンドというと当然苦味のキャラクターになりますが…ちょうどスペシャルティコーヒーの素晴らしい素材に出会った頃で…深煎りでも透明感のある、後味のキレの良いブレンドを作りたいなぁーと思いました。

「ベラ・ノッテ」は…深グアテマラ、深エルサルバドル、ケニアのブレンドで…最近深煎りのご注文が増えているので…少し深煎りの感じを強め、なおかつ円やか滑らかさのバランスに仕上げました。最近「深煎りグアテマラ」の仕上の火力を微妙に強めてダークな印象を強めましたので…「ベラ・ノッテ」の夜のイメージに合っているかなと思います。

深煎りのグアテマラをメインにして、エルサルバドルを使い、そしてケニアで後味のキレの良さを出します。深く円やかな味わい、甘い苦味、キレの良い後味、香りはやさしく華やかさもあって…こんなイメージです。深煎りのブレンドですが、苦味よりも円やかさきれいさ味わいの深みの魅力をイメージしています。

この「ベラ・ノッテ」を作った時…こんなタイプの深煎りブレンドは無いだろうと思いましたが…17年経っても見かけないですね…知らないところであるのかな?

初秋から晩秋…初冬から厳冬…グアテマラ、ケニア、エルサルバドルを使って微妙にブレンドを変えていきます。季節の人気ブレンドになった「ベラ・ノッテ」をこれから約半年…お楽しみください。サブレやマカロン、リッチな味わいのパイや勿論チョコレート系のお菓子、フルーツたっぷりのお菓子、シュークリームやエクレアにもご機嫌な組み合わせになると思います。

1500円/250gパック(税抜き)

【ペーパームーン】

11年目になった秋の爽やか系ブレンド「ペーパームーン」です。日が暮れるのがどんどん早くなってくる季節、夕方買い物にでた帰り、車から見上げるお月さんの奇麗な事、そんな季節をイメージしました。

上品で華やかな香りと余韻、ベースは親しみやすい口当たりと優しい甘さで…爽やかで華やかな香りが魅力的だと思います。スタッフみんなと飲んだ時に…同じ爽やか系でも「木陰」と違いますねーと言うので…この明るく華やかな香りに秋のお月さんの輝き感じる?と言ってみました♪

以前は「ボリビア・アルベルト」に「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」のブレンドでしたが…そこに「ブラジル」を加えて…爽やかさ華やかさに親しみやすい甘さをバランスしました。「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」の魅力が幸運にも「ボリビア・アルベルト」と相性良く、素晴らしい香りや繊細な味わいです…上品さ、繊細さ、香り、爽やかな余韻が素晴らしいと思います。

夜空の透明感から、秋の爽やかさをイメージする上品さや優しい味わいがより魅力的になったと思います。「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」のフローラルに、「ボリビア・アルベルト」のミントが一体となったなんともいえない香りがご機嫌な仕上がりになりました。その香りがいつまでも心地よく続きます…バージョンアップして、いいペーパームーンになったと思います、お楽しみください。

1500円/250gパック(税抜き)

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。

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2018.08.12

プロのつぶやき963「おかげさまで25周年・世は〆切」

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プロのつぶやき963「おかげさまで25周年・世は〆切」

*8/13(月)~8/15(水)夏休みになります・・・ご不便おかけしますが、よろしくお願いします。

暑い話しばかりですが・・・千葉は台風がかすめて涼しくなりましたが・・・また暑くなっています・・・25年前のさかもとこーひー開店の夏も同じように暑く・・・ご近所へのポスティングを汗だくでしたのを思い出します。

達郎のコンサート客入れBGMを集めた「ドゥワップナゲッツ1.2.3」がやっと届き(5月発売予定が延期延期)・・・店で車でドゥワップに浸っています。レアな曲いっぱいなのも嬉しいですが・・・なんと言っても音が素晴らしい・・・20年くらい前に買ったライノのドゥワップBOXは名曲がほぼ網羅されて音も良いと評判でしたが・・・明らかにいい音でご機嫌です、デジタルの進化なんでしょうね。

そんな店への帰り道、千葉市千葉寺のオールドマンズカフェさんへ冷やしあんパン(千葉の老舗栗山さんのアンコのサンドなんです)を買いに寄ったら・・・最近チリビーンズが人気なんですよと小皿で出され・・・ひと口二口・・・これに合うこーひーってどんなんですか?・・・あー、これならマンデリンとかエチオピア・モカナチュラルをブレンドしたら合いそう・・・それってどういうことですか?・・・豆は炭水化物なんで脂や酸が無いですし、ホットで辛いのはお客酸がスパイシーさと繋がりやすいですからねー・・・それでブレンド出来ます?・・・店に戻りカッピングしてブレンド・・・すぐオールドマンズさんに戻って、淹れてあーだこーだ・・・わずか数時間でハンバーガーや肉料理に合うブレンド完成です。

まぁ、サンクオピエさんのブレンドは、いつもメール1本だけで食べてもいないのに合わせてますので・・・実際に味を見たらそりゃーすぐできます・・・色々な豆のストックもありますしね・・・40年以上食べて飲んであれこれ考えてきたので、パッと浮かぶようになってますね(笑)

そんな中・・・ジョエル・ロビュション氏73歳で他界と伝わって来ました・・・すぐ頭に浮かんだのは・・・1984~1985年に柴田書店月刊専門料理で連載された「ジョエル・ロビュションの世界 レストランジャマンの四季」でした。

ちょうど紅茶の店テ・かーマリーで独立して2年くらい、30歳になる頃です・・・とにかく美味しさってどういうことなんだろうと料理人でも菓子職人でも無いのに・・・手当たり次第に料理関係の本や業界誌を読んでました。

で、本店の本棚から・・・後に書籍化された「ジョエル・ロビュションの世界 レストランジャマンの四季」柴田書店佐原秋生著1986年10月を引っ張り出して開くと・・・その連載の切り抜きが挟んであったんです。

「ジャマンの四季」のよいところは・・・お客食べる人からの視点なところですね、これだと料理人で無くても料理やデザートの考え方が理解しやすいんです。レシピ本は料理人で無い人間には読みずらいです。

二つ星から三つ星に駆け上がる1年で50回毎週ジャマンの料理を食べる企画で・・・文章からは味わいや香りは分からないのですが・・・美味しさの組み立てや素材、お客さんがどう受け取るかが勉強になりました。

読み返すと・・・お徳用定食について・・・平日の昼にこの種の定食を組んでいるレストランは多いが、ジャマンのように夜も適用する店は稀である・・・ここの小定食は客寄せのための目玉商品ではなく(昼も夜も必ず満員になるレストラン・・・)比較的低料金で高水準の料理を味わいたい客層に向かって開いた窓なのである・・・キャビアもトリュフもオマール海老も無くて良い、しかし、しっかりとした料理人が腕を振るった「料理」を食べたいという客にも自分の料理を食べて欲しい、店に来てもらいたい・・・そんなことが書いてあり・・・そうそう、そうなんだよなぁーと懐かしく思い出しました。

料理人ジョエル・ロビュションが兼ねるのは、入る金は1フランでも多くと考える「経営者」では無く、現実的な設計の中に自分の夢を実現しようとする「店主」のように見える・・・この考えは今のさかもとこーひーそのままです。勿論、さかもとこーひーはビジネスを拡大する意欲も才覚もありませんが・・・お客さんに喜ばれ、自分も普通に暮らしていけるそんな商いを意識してきました。

コーヒーもフランス料理も輸入文化で・・・本場云々が姦しい・・・確かに本場の情報が価値を持っていましたが、時代が移りました。

巻末の対談で・・・フランスと同じものを作ろうとしても本当に同じものはできないし、作る必要も無い・・・ただ、フランス的手法を用いて、食べ手の嗜好にあった、あるいはそれを僅かにリードする料理を作ることは出来るし、実現すれば楽しい。

日本のフランス料理は日本の食材に規定される・・・日本の最上のフランス料理は日本化したフランス料理なんです・・・フランス的なフランス料理じゃ無い・・・日本の食材は素晴らしい、けれどもフランスとは違う、それをフランスのテクニックで処理する・・・それが日本のフランス料理じゃ無いですか・・・安易な現地化は惧れるが・・・とあります。

ジャポニゼ・・・洋食や洋菓子とは違う(洋食も洋菓子も美味しいし魅力的で好きですが・・・)・・・日本化したフランス料理、フランス菓子がこの30年で広まってきたと思っています。

さてさて、そこでコーヒーです・・・そんな料理やお菓子の世界をより魅力的にするこーひー・・・本来欧米の飲み物だったコーヒーのジャポニゼされたこーひー。

コーヒーの世界でも・・・アメリカでは・・・イタリアでは・・・フランス・・・北欧・・・ドイツ・・・産地では・・・行ったもん勝ち言ったもん勝ちの時代がありました・・・が、農産物でローストという干熱調理だと思ったら本場も何も無いんですね。

農産物としての質の高い、魅力的な素材を選び・・・自店のお客さん、カフェやレストランのお客さん、飲む人が美味しいと感じるようにローストによって成分を発達させる・・・美味しさはどこかにあるものでは無くて感じるものなんですね。

敬愛する山本夏彦翁の「世は〆切」を大切にしてきましたが・・・毎日、毎月、毎年「世は〆切」を大切にしてきて25年・・・こーひー、紅茶、お茶やお菓子で日常の暮らしにくつろぎのひと時を感じて頂けるよう思って来た25年であり、これからも同じように思っています。

おかげさまでさかもとこーひー25周年・世は〆切で人生の〆切が無視できなくなってきました・・・19で喫茶の仕事について44年、最初の独立から35年・・・一瞬でしたが、随分と時間を使ってきたものです・・・おかげさまでご機嫌な仕事になっています・・・これからももうひと頑張りです・・・ありがとうございます。

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。

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2018.08.05

プロのつぶやき962「盛り上がった第3回ケーキとこーひーのワークショップ・レポート」

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プロのつぶやき962「盛り上がった第3回ケーキとこーひーのワークショップ・レポート」

*8/13(月)~8/15(水)夏休みになります・・・ご不便おかけしますが、よろしくお願いします。

8月になりました・・・千葉は相変わらずの猛暑が続いています・・・そんななか、達郎今年のツアー初参加で、初めての大阪フェスティバルホールに飛んで行きました。4時半に大阪に着いて、翌朝6時半の新幹線で帰って、昼からいつものように仕事というギリギリのスケジュールです(笑)

東のNHKホール、西の大阪フェスティバルホールと達郎が言っているので・・・大阪フェスに一度行ってみたかったのです。2700人と言う大きすぎないキャパ・・・開場して入ったら響き渡り包まれる音の心地よさ・・・1階の真ん中くらいの良い席でしたが、降ってくる拍手の一体感・・・9人のバンドのアンサンブルが素晴らしく伝わってきました・・・来年もチケット取れたら行きたいですねー・・・次は9月の神奈川県民です、神奈川県民のお客雰囲気が好きなんで、とても楽しみです。

そうそう、その前の7/30の定休日は到着した豆のカッピング会に息子二人と行ってきました。毎年使っている農園の豆や新しく出会った豆、産地情報・・・要注意の豆は息子を呼んでこれとこれを比較して、このポイントを確認しておくように!!・・・そんな真剣勝負のカッピング会です。ひとつ新しい可能性を感じる豆があって・・・これからどういった使い方をできるか検証します。

さかもとこーひーの常連さんと言っても・・・とても詳しくて、際立つ魅力のこーひーを楽しみにしてくださっている方・・・詳しくないけどコーヒー好きで、気楽に美味しいこーひーを楽しみたい方・・・様々なお好みがありますから・・・よりこーひーに親しんで頂けるように様々な美味しさを追いかけて行きます。

様々なこーひーの楽しみ方と言えば・・・7/29(日)午前、午後の「第3回ケーキとこーひーのワークショップ」が盛り上がって終わりました。追加した8/19(日)の「第3回ケーキとこーひーのワークショップ・追加」も1日で満席になりました・・・ありがとうございます。

ご存知の通り(笑)あまりにも暑いので・・・まずは、エクルハイボールでのスタートです。カフェ エクルを強炭酸水で割っただけのものですが・・・コーヒーでは無いみたいな新鮮な印象で爽やかにスイッチを入れて頂きました。

そして・・・千葉市千葉寺のオールドマンズさんで分けて頂いた・・・那須の放牧、牧草だけで育てているジャージー牛、63℃30分殺菌牛乳をひと口ふた口・・・まず牛乳だけで味わって頂き・・・ エクルの牛乳割りです。普通に売っている牛乳をエクルで割っただけでも皆さんにご好評頂いていますが・・・牛乳が違うとこんなに違うのかと楽しんで頂きました。(まぁ、エクルが素晴らしい牛乳とバランス取れてるのも自慢ですが・・・。)

次は・・・坂本家秘伝と言いますか・・・40年好きで飽きないアイスミルクティーをジャージー牛乳で淹れるとどうなるか?・・・坂本が淹れるアイスミルクティーに興味を持って参加された方も多かったようです。

坂本が修行した紅茶の店タカノのキャンブリックティーです・・・アイスティーは濁らず透明感きれいに淹れるのがコツと言われますが・・・濁るのはタンニンのせいなので薄く淹れれば大丈夫何ですが・・・それだと色付きの水みたいなものであまり美味しくは無いんです。それを、逆転の発想で一瞬で濁るくらい濃く淹れてたっぷりのミルクで爽やか円やかコクのあるアイスミルクティーにします。最初に独立した紅茶の店テ・カーマリーでも看板商品で毎日何十杯と淹れていました。

テニスをしていた若い頃はミントやシナモンを入れてたっぷり作り・・・テニスコートで飲んだものでした。

それをジャージー牛乳で・・・みなさんビックリしてました(笑)牛乳の繊細さや柔らかさと上品なコクが紅茶と一体となってこの世のものとは思えない魅力です。

最後はおゆみ野メグンさんの「信州杏」に、アニバーサリー2018です・・・生の杏を煮崩れないよう丁寧にコンポートして、バナナのシブーストやクレームダマンドの間にはさみ、勿論ケーキの上にも乗っけて・・・杏の上品な味わいが素晴らしいケーキにアニバーサリー2018のパカマラがフルーツ感を引き立てて、ご機嫌な締めになりました。

僕自身がマニアックなタイプなので・・・普段はそのマニアックさを抑えて・・・日常の暮らしの中で気軽に美味しいこーひーを楽しんでいただけるよう意識していますが・・・マニアックさにブレーキかけないで・・・とんがった規格の「お菓子とこーひーのペアリング」の可能性感じました。

これから秋冬になっていきますので・・・ネタはたくさんあります・・・ケーキに和菓子にチョコレー、パン・・・リクエストも受け付けていますので、お申し付けください。こーひーのある暮らしを、マニアックにも楽しんでいきたいと思っています。もう63歳になりましたので・・・今まで飲んで食べてきたことをベースにして・・・好き勝手にやりたいこともやって行こうと(笑)

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。

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